母校の出ない箱根駅伝がこんなに味気ないとは…。愛校精神はこれっぽっちもなく、カミさんにいたっては、「子供たちが落ち着いたら、もう一度大学に入り直して"最終学歴ロンダリング"してやる」と言っているのに彼女も同じ気持らしい。
そんな思いは関係なく箱根路を今日も学生たちは走る。今年は甥の通ってる早稲田、中央を応援するか、仕事で愛着のある山梨学院を応援するか。
10人のランナーが襷を繋ぐ。ただそれだけなのにどうしてこんなに面白いんだろう。延々と走っている姿を映しているだけの6時間。
毎年思うんですけど、仕事と同じだなぁと。仕事が大きくなればなるほどたくさんの人がかかわる。一人の”出来る人”がいてもできることは限られている。だからそれぞれが持てる力をしっかりと発揮することが大切。「自分さえよければ良い」とか「自分が駄目でもあいつがカバーしてくれる」という思いで仕事をしていたら絶対にうまくいかない。しかも一人が大ブレーキをしただけでどんなに素晴らしい選手がいてもチーム優勝はできなくなる。襷はつながらない。
ひとりひとりが責任を果たすことが大切。選手に選ばれ走り出してしまったら「出来ない」「やれない」なんて泣き事は言えない。言いわけしてる暇があったら、どうやったら一秒でも縮められるかを考えて、走る。ペース配分も大切。飛ばし過ぎて故障してしまっては元も子もない。ちゃんと自分の実力を冷静に判断できる能力も必要。陸上部に入ったら、箱根を走りたいのはみんな一緒でも走れるのは10人だけ。チームとして完成度の高い仕事をする為に、自分がフォワードをやった方が良いかバックアップをした方が良いかは感情だけで決めるものではない。
最近、ほんと思うのは、自分の事を分かっていない人が多いってこと。実力があるのに臆していたり、逆に実力がないのにあるふりをする人。よーく鏡を見て自分の力を見極め、自分に足りないものは何か、治さないといけないところはどこかを分からないとね。
「ジョハリの窓」っていうのがあって、
・自分も他人も分かっている自分
・自分は知っているが、他人には見せていない(わからない)自分
・自分は知らない(気が付いていない)が、他人に見えている自分
・自分も気が付いておらず、他人にも分かっていない自分
これ、常に意識していると、「相手の言っていることは3番目の窓のことだな」と思って素直に聞けるようになる。
成長は、ここから始まるんだと思うのです。。