売るなといいたい。
奈良県内の寺から仏像4体を盗んだとして奈良県警捜査1課などは2日、窃盗などの疑いで奈良市北袋町、元住職金振清隆容疑者(62)を逮捕した。
逮捕容疑は、6月28日から7月1日までの間、奈良県山添村吉田の「自作寺」から千手観音像など計4体を盗むなどした疑い。
捜査関係者によると、仏像はいずれも約100年前に制作されたもので、文化財には指定されていない。いずれも京都市の古美術商に売却していたという。
金振容疑者は別の仏像をインターネットのオークションに出品していた。
(後略)-9月2日10時50分配信 時事通信
『怪奇大作戦#25「京都買います」』を思い出した。
仏像を愛した女性美弥子が、京都の町を買って歩く。「京都を売ってちょうだい」
若者は「こんな古い町、いくらでも売ってやる」と次々に署名をする。
同じ時期、仏像が焼失するという事件が頻発する。事件の解決を依頼されたSRIの牧(岸田森)が京都の町を調査している中、美弥子に逢い、お互いに惹かれあう。
仏像消失の犯人は美弥子とその恩師藤森教授。電送?装置を寺に取り付けるのが美弥子の役目だった。2人は、仏像を愛していた。仏像たちが静かに暮らせる町を作りたかったのだ。
仏像の静謐とした、ときに凛とした美しさは私も理解できる。それを単なる美術工芸品として売りさばくなど言語道断。
ただ思うのは、騒音とスモッグで覆われた町であろうと観光客の好奇の眼に晒されようとそれが自然ということ。仏像たちの町を作ったところでそれはユートピアではない。
あるがままに。
盗むのはいかんよ。仏罰下るぞこんにゃろめ。
↓怪奇大作戦「京都買います」の入っているvol6
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