以前に比べ、健全になったといわれる歌舞伎町。そもそも歌舞伎なんかやってないのになぜ歌舞伎町?とか、何故こんなに怪しい街なのかを江戸時代から遡りその遠因を探る。
江戸時代は、鉄砲百人組(百人町の名前の由来)を移り住ませ、内職にツツジを作らせ、それでツツジの名産地になった(そーいえば、山手線沿いにはツツジが咲いている。新宿区の区花はツツジ)とか、戦後3日目にはテキ屋の親分が大きなマーケット(闇市)を作ったとか、売春防止法の施行で、かつての公娼街、所謂、赤線(今の新宿2丁目)がなくなり、歌舞伎町に流れてきたとか、なるほど、歌舞伎町が人間の影の部分を集める坩堝となっていく過程がよくわかる。
確かに、知らない店には怖くて近寄れない。でもそれはどこの町でも同じでしょ。歌舞伎町に限ったことではない。
えと、私的には歌舞伎町嫌いじゃないです。ぼったくりにあったことあるけど、なんか虚勢を張ってる街って感じ。勿論そこに集まる人も…。人は寄り添わないと生きていけないものなのです。
歌舞伎町の歴史を知りたい人(あんましいないな)、お勧め。
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