日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「万華鏡の女 女優ひし美ゆり子」を読む。

 私たちの世代にとって、ひし美ゆり子さんといえば「ウルトラセブン」の友里アンヌ隊員です。東宝の専属女優としてデビュウした彼女は、セブン以前も以降もたくさんの映画、TVドラマに出演されていますが、子供だった私は、なかなか目に触れる機会が有りませんでした。映画にしてもTVにしても、以前はその場だけのもの。家庭用ビデオが一般家庭にも普及し、今では、衛星放送やDVDなどで過去の作品に簡単に触れることができ、手元に置いていつでも見ることができるようになったことで、すべての作品が時代を超越してしまいました。
 私がひし美さんのアンヌ以降を知ったのはそんな時代になってから。10年以上前、「アンヌへの手紙」というアンヌ隊員を中心とした写真集は、アンヌ隊員時代のひし美さんの写真だけでなく巻末には裸の写真まであり、アンヌ隊員に対して、子供のころから何となく感じていたエロスまでも包含した驚きの写真集でした。
 今回の共著は、樋口尚文さん。私とほぼ同世代のアンヌフリーク。1年かけてひし美さんにインタビューをし、ひし美さんの女優人生と現在についてまとめあげた労作です。
 章立てが、デビュー時の「地谷子(ちやこ)」が第1章。第2章「百合子」第3章「ゆり子」…と芸名になっており、その時々の内容を順を追って進めています。ちなみに第1章の「地谷子」は本名だそう…。
当時の映画界の状況、国民の娯楽だった映画がテレビにとってかわる時代をも並行して描かれており、大変興味深い内容でした。

 まさに「万華鏡の女」というタイトルにふさわしいひし美さんの女優人生。

アンヌ隊員(ひし美ゆり子さん)のその後を知りたい方は、必読ですね。

ハードカバー2200円はちょっち痛いですけど、写真もいっぱい載っていて、私的には、値段分、十分楽しませていただきました。
印税220円謹呈いたします…。

万華鏡の女―女優ひし美ゆり子

万華鏡の女―女優ひし美ゆり子