「ととべんきのうた」という曲。
大学生の頃、キャンプの指導員をやってた事があって、その時に教えて頂いたのですが、まさかそのCDを作る事になるとは当時思いもよりませんでした。
そもそもの発端はどうやら巷で唄われているこの歌はいったい誰が作ったものなのか?ということを広告宣伝部が調べていた時期があり、それに一枚噛んだのがきっかけ。
私が教えていただいたのが、1984年(昭和59年)頃。私の知ってる事をお伝えしたところ、もう少し詳しい話が聴きたいという話になり、当時お世話になっていた「わんぱく大学」という自然教育団体にヒアリングに行きました。
その頃にはCD化の話があり、広告宣伝部は著作権絡みで調べていたらしいです。TOTO社員の某氏が「自分で作った」と言っていたらしいのですが、それも、年代的に元歌からアレンジしたもので、本物のルーツではありませんでした。
結論から言うと、作者は不詳。1975年頃、全国レクリエーション協会の合同キャンプで、披露されたものが採譜されたというのが証拠としては最古のものらしいです。
そこで、社員数名+社員の子供を使い、「TOTOシャイン&ベンキッズ」という安直な名前を付けられて、約10,000枚のCDを作成、非売品としてお取引先他に配られました。
バージョンは2つ。3番までの一般的な歌詞のものと、10番までのTOTO商品の宣伝が入っているもの。10番までのものは、1000枚位しか作っていないらしいです。その後"歌のお兄さん"の坂田おさむさんがavexで吹き込み直しをして、市販されています。カラオケにもあったよ。わたしたちが唄ったのは「TOTOべんきのうた」坂田さんはなぜか「ととべんきのうた」とひらがなになっていました。
私が、1番と7番を唄ってるんですけど、youtubeで偶然発見しちゃいました。(3番バージョン)
…恥ずかしい…
で、調子に乗ってこの曲に合わせてうんちの帽子をかぶり、全身黄色いタイツで踊ったりした振付ビデオが、全国100もあるショールームに配られていた黒歴史もあったりするのですが、さすがにそれを持っている人は私以外にはもういまい。。
当時、在京民放や、新聞などにも取り上げられ一躍時の人だったのは遠い昔。あ、でも印税もボーナスも何ももらえませんでしたよ、勿論。
なんでこんなことを思い出したかというと、今日佐倉の工場でお客様をお呼びし、工場見学をしていただくイベントをやっていて、そこでこの曲を久しぶりに聴いたからでした。
ま、CDを自費じゃなく出す機会なんてそうそうある事ではないし、黒歴史ではあるけれど、今となっては良い思い出っつーことで。