6/2〜公開。若松孝二監督。
今日は、定期検診の日だったのですが、毎度のことながら診察待ちでごった返すのを見越して、ちょっと時間をずらす。で、空いた時間で、先週末から公開されている『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 をテアトル新宿に観に行きました。
三島由紀夫の市ヶ谷駐屯地バルコニーでの、怒号の中の演説〜割腹自殺について、昭和の記録番組で必ずと言ってよいほど流れているので、知らない人はいないと思う。この事件について、2008年『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を撮った若松孝二監督が映画化。若松監督って、完全左寄りと思ってたら、右もOKなんですね。どうやら「左撮ったんだから、次は右」と言ったらしい。右とか左ではなく、あの時代を描きたいという事らしい。
冒頭、日比谷公会堂での浅沼稲次郎社会党委員長刺殺シーンが出てきます。犯人は山口二矢(おとや)17歳。現行犯逮捕された犯人は、東京少年鑑別所にて自殺します。国を思う気持ちが純粋であるという点においてシンパシーを感じる三島由紀夫。
三島由紀夫の事件が起きたのが1970年11月25日。私5歳なんで、あんまし憶えてません。カミさんは憶えてるって言ってました。有名作家が何故こんな行動をしたのか、後年すごく気になって色々な本を読みましたので、事の顛末は知っていますが、映画として目の当たりにするとなかなか重いです。2時間では、かなり駆け足ですが。
最後の演説シーンは、TVで何度も観ています。バルコニー下に集まった自衛隊員のヤジと報道ヘリの爆音で、あの場にいた人でも殆ど何を言っているのか聞き取れなかったらしいのですが、今回三島を演じた井浦 新(ARATAから改名)は、忠実に演説を再現しており、演説の全貌をみることができました。
そして三島と盾の会の森田必勝の自決シーン。
若松監督は、「実録・連合赤軍」同様、史実にできる限り忠実にこの映画を創りました。
三島が訴えたかったのはなんだったんだろう。頭のいい人だったのだからやり方はいくらでもあったはず。それほど熱心な三島ファンではありませんので、数作しか読んだことはありませんが、改めて三島作品を読みたくなりました。
DVD化されたらまた観てみたいです。
予告編↓