三上延 著・メディアワークス文庫
ビブリア古書堂シリーズの最新刊。第3巻目。
北鎌倉にある「ビブリア古書堂」の美しき女主人栞子(しおりこ)さんは、通常会話に難をきたすほど極度の人見知り。でも本の話になると饒舌になるばかりか、その知識は博覧強記。店員の五浦くんは、本は好きなのに、ある事がトラウマで読む事が出来ない体質。そんな凸凹コンビの2人を中心に、古本にまつわる事件(と言っても殺人とかは起きない)を次々と解決する。
まるでホームズとワトソンのようなコンビ。毎回栞子さんのプロファイリング能力に完全に頼り切っている物語は、安心感はあるもののワンパターンに陥りやすい。それをそこそこ読みごたえのあるものにしているのは、栞子さんを取り巻く謎の部分が少しづつ解けている事だと思う。連作長編なのですが、どこから読んでも大丈夫。
本好きな人にはお勧めです。古書の奥深い世界が垣間見える良作。お勧め。
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: 文庫
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