確か去年も日本列島上空を越えてミサイル飛んでいきましたよね。。
今回は、ちょっとビビりました。朝、いつものように「ZIP!」を見ながら出勤準備をしていると、いきなり黒い画面でミサイルが飛んでくると。とりあえず東京神奈川は対象地域ではなかったけど、もしどこか日本列島内に落ちていたら、今頃大変なことになっていたに違いありません。
いくら対象地域ではないとはいえ、否、対象地域にあってもなんの準備もせずぼーっとしていた人って結構多いと思う。それくらい緊迫感がなかった。
日本人て、達観しているというか、どんなに大災害になっても大騒ぎをしないのは、阪神淡路大震災でも東日本大震災でも証明された。他の国ではそれが異様に映るらしい。
暴動も略奪も起きず、運命を従容として受け入れる。難を逃れた人がいれば、我先に手を差し伸べる。食糧や水など支援物資の配布にも割り込みをせず何時間でも並ぶ。こういう国民性を見ていると、混乱に乗じて悪事を働こうとするのはやっぱり日本人ではないと思ったりします。もっとも100%日本人がみんなそうかというと、もちろん不心得者がいないとは言い切れませんが、決して多いとは思えません。
最近は信仰心が薄れたとか、目に見えないものを信じない唯物的な考えが蔓延していますが、それでも日本人の心の中には八百万の神々がいて、心のどこかに「お天道様が見ている」ことを知っていたりします。日本人は無信心とよく言われますが、アッラーやキリストのような唯一神を信心しているんじゃなくて、周りにあるすべてのものに神が宿っているということを信じている。唯一の神様が見ているんじゃなくてありとあらゆるものを神として大切にし、畏れ敬うことの方が、実は合理的で高い道徳性を産む土壌ではないかと思います。
映画「日本沈没」(73年版)で渡老人が山本総理(丹波哲郎)に日本列島が沈没し国土が亡くなるに際して、3人の学者を箱根の別荘に集め日本及び日本人の行く末についてまとめさせます。
そしてその意見書は3つに分けてあった。
「一つは、日本民族の一部が何処かで新しい国を作る為に」
「もう一つは、世界各地に分散し、その国に帰化する人の為に」
「もう一つは、何処の国にも入れられない人の為に」
そして、3番目の意見書にはもう一つの意見書が入れてあり、それは意見書をまとめた3人の個人的な意見であるが、3人が共通した結論でもありました。それは
「このまま何もせん方がいい」一億一千万の人間がこのまま日本と共に海に沈んでしまうのが日本及び日本人には一番良いこと、だと。
災害に際して人を押しのけてでも助かろうというよりも、こういう考えに日本人の決して少なくない人が共感を得てしまうというのが日本人の日本人たる所以だと思います。
ミサイルが本当に飛んできても、恐れることはありません。問題は日本にいる多くの外国人がこの機に乗じて乱暴狼藉を働かないかということ。ミサイルよりよっぽど怖いわ。