2022年、瀬々敬久監督
辺見じゅん原作のノンフィクション『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』の映画化。
公開時に観ようと思っていたのですが、気が付いたら終わっていて今日アマプラでやっと観ました。
北川景子好きなんです。
観てる途中にwikiで調べたらこれ実話の映画化とのこと。
1945年終戦間近、日ソ中立条約を一方的に破棄して満州に進軍してきたソ連軍。軍人に限らず、男たちは捕虜になりシベリアの強制収容所に抑留され強制労働をさせられる。タイトルの”ラーゲリ”とは収容所の事。
シベリアは零下40度にもなる過酷な環境。1日1食のわずかな食糧で重労働を強いられ、次々と命を落とすものが出てくる。辛さに耐えかねて、脱走を試みれば射殺される。
そんな中、主人公の山本(二宮和也)は生きる希望を捨てず、帰国を信じて周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していくが、山本は病魔に蝕まれて収容所で亡くなる。
仲間に希望の灯を灯し続けた山本の遺言は、解放され帰国した4人の仲間によって山本の妻モジミ(北川景子)と家族に届けられる。
過酷な状況においても希望を失わず、生きていくことは口で言うほど簡単なものじゃない。
手紙で日本との連絡が取れるようになると、肉親が亡くなっていたり、妻が亡くなったりして、再会を唯一の希望としていた人たちは自暴自棄になっていく。
そんな中で山本はみんなで日本に帰ることを望み励まし続ける。
ラスト30分は滂沱の涙を止められませんでした。
一番帰国を望んでいた山本は亡くなり、ハッピーエンドではありません。
ですが、希望をもって生きる事の大切さを改めて教えられた気がします。