日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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24時間テレビ「愛は地球を救う」


 毎年8月の最終週くらいに放送される24時間テレビ。今年で40回だそう。第1回は1978年、私中学1年生でした。今みたいに始終ステージで唄い騒いでいるだけだったり、無理やり障害者にスポーツさせたり山登りさせたりするような演出ではなくて、募金で集まった巡回お風呂カーで喜ぶお年寄りたちの話や、全国各局での募金の様子を映したり、今の福祉の現状とかを淡々と伝える番組でした。地味といえば地味だけど、年1回くらいそういうことを真面目に考える日があっても良いと思い、どちらかというと好意を持って観ていました。

 ところが、いつのころからか24時間歌番組となり、日曜(2日目)の早朝の手塚治虫(第5回は光瀬龍/竹宮恵子アンドロメダストーリーズ」、第13回はアンパンマン)のアニメもなくなり、障害者や難病の人に無理やりスポーツさせたりして、更に意味不明な「チャリティーラソン」が始まって、何がチャリティだかよくわからなくなってほとんど見なくなりました。
 今回唯一観たのは初日夜のドラマ「時代をつくった男 阿久悠物語」。そもそもこれも2008年に「日本テレビ開局55周年記念番組・ヒットメーカー 阿久悠物語」の再ドラマ化。これがなんで24時間TV枠で再ドラマ化する必要が…?しかも前回のドラマは金子修介監督演出で結構よかったのに改めてドラマ化の素材にする必要があったのか疑問。とはいえ「スター誕生」絡みの話は好きなので興味深く観ましたが。

 一方で元となったアメリカでのチャリティ番組では出演者は無報酬で本当にボランティアで募金を集めるけど、24時間テレビの出演者は通常と変わらない出演料を得ていて、なおかつ日テレも多くのスポンサー収入を得ているという話まである。これらの収入をもちゃんと募金するのが、少ない収入の中から募金箱に小銭を入れる人たちに報いる行為ではないかという批判が後を絶たない。
 関係者ではないから真相はわかりません。でも第40回を迎え、来年はそういった噂を払拭する良い機会じゃないかと思います。
 どんな形にせよ、募金を集めて有意義に使ってもらうというのは決していけない事じゃない。不透明な○○募金とかに募金するよりも使い道が明確だし、何よりも楽しませてもらってるその代償と考えれば、別に出演者がギャラをもらっても、放送局が利益を得ていてもそれは作り手側の話で、それを「あいつら金貰ってるから、チャリティじゃない」なんていうのは募金をする側には関係のない話。仮に私たちど素人が、チャリティイベントをやったからといって24時間で何億ものお金を集めることなんてできないのだから。

 ただ作り手側も募金をする人の気持ちに寄り添えば、本筋から離れた批判を受けることもない。チャリティ番組の有効性は間違いなくあるので来年は是非原点に返って欲しいと昔のファンは思うのです。