凄く久しぶりに東京ビッグサイト「国際福祉機器展HCR2019」に行く。
西館1、2と新しくできた南館1~4を使った日本最大の福祉機器展示会。
トヨタ、日産、ホンダ、パナソニックなど有名大手メーカーから、初めて聞くような小さなメーカーまで介護福祉関係機器が所せましとならんでいました。介護や福祉を事業にしている会社のなんと多い事か。
大人用おむつや杖、車いす、義肢から、よく蜜柑農家が山の斜面をレールで結ぶトロッコのような階段昇降機、入浴補助の浴槽、障害者が介添なしで運転でき、車いすをボタン操作で運転席横まで出してくる車までさまざまな機器があり、日本の技術力のすごさを感じることができました。
それにつけても介護福祉系商品は高価です。
大手メーカーは、福祉商品をメインに製造しておらず、福祉以外の商品で利益を稼ぎ、福祉機器についてはプラマイゼロもしくは赤字で商品を提供しており、社会貢献、イメージで参入しているところが殆どではないかと思います。福祉=利益を出すことは悪、的なイメージは根強く、福祉機器のみを製造しているメーカーは充分な利益が出せているとも思えません。
福祉機器は、必要な人は沢山いるけど、それでも健常者市場と比較したらかなり小さい市場です。製品も大手メーカーであってもひとつひとつ手作りで、大量生産に向かない。価格は当然高くなります。
しかし価格が高ければ、本来必要な介護を必要としている人は簡単に買えない。この矛盾した状況は、今に始まったことではありません。
国も2000年に介護保険制度をはじめ、40歳以上は強制的に保険料を徴収されている。
今や高齢化率 (総人口に占める65歳以上人口の割合)はは28.0%、若年層3.5人で一人の高齢者を支えている。2065年には約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上になると推計されている。自分も2065年には高齢者、というか100歳だから死んでるか…(^_^;)。
高齢者も障害者も健常者と同様に生活できるのは理想ですが、恐らくそれは無理。国の政策もあてにはできない。
困っている人がいたら助ける。それは、健常者であろうと障害者であろうと、老人でも子供でも同じ。
つまりそういう意識をみんなが持つことが大切だと思います。
手を持っている人は手を貸す、足をもってる人は足を貸す。
技術を持ってるメーカーはその技術を、知識を持っている人はその知識を。
同じ日本で生きている者同士、自分たちの出来る事を無理せずやるしかない。そう思いました。
※私のblogでは、”しょうがいしゃ”の表記について”障害者”としています。”障碍者”、”障がい者”という表記も見かけますが、安易な表記変更、過度な言葉狩り派と考えています。そもそも熟語の安易なかな交じり表記(「改ざん」とか「ねつ造」「隠ぺい」や「ち密」とか)否定派なので論外。害があるとか、害が印象悪いとか意味が分からない。”障害”という言葉が、「正常な活動に対しての問題」という意味で、「障害者」とは、そういった問題を抱えている人(者)という意味です。ましてや”害”の印象が悪いから、普段の生活であまり見かけない”碍”に代えるなんて莫迦を助長してるだけ。