日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「介護退職」

介護退職 (祥伝社文庫)
 楡周平著・祥伝社文庫
 主人公の唐木栄太郎は大手電機メーカーの北米事業部長年齢は50歳。うーむ年齢だけは一緒(^^;)。唐木の実家は秋田。父親は数年前に他界している。ある日実家に住む独居の母親が骨折したという連絡が入る。
 高齢者の骨折は、治りにくく完治はなかなかしない。一人での生活はできない為、退院後は東京で同居し病院でリハビリに似通ってもらうことに。介護生活のスタート。 
 住み慣れない土地で認知症の症状が出る。介護疲れで専業主婦の奥方が倒れる。仕事だけにかまけていられなくなり、ついには花形のセクションから閑職に追いやられついには退職することに。。

 ネタバレしてしまえば、最終手にには万事丸く収まるのですが、それにしても介護の問題、特に地方に残してきた独居の親という境遇はまさに自分と同じ。このお話のようにうまくいくとも思えません。


 70年代以降、家族形態は大きく変容しました。長子相続が形骸化して、みんな地方から東京に居を構え子供がみんな独立していくようになった。
 跡継ぎなんて概念も、財産や商売があれば残るんでしょうが、サラリーマンでは、跡継ぎなんてちゃんちゃらおかしい。墓守なんていうのも、意味が分かるのは難題も前にさかのぼれるご本家さんのみで、分家の分家なんてなると、結局1代墓で歴史なんてない。核家族化が進んで、家が増え、墓が増える。なんだかこういう世の中はみんなが望んだものなんだろうけど、なんかちょっと違う方向に行ってるような気もする。

 
 そう遠くない将来、同じような悩みを抱えることになる。そうなった時に自分はどうするんだろう。答えは出ない。。

 

介護退職 (祥伝社文庫)

介護退職 (祥伝社文庫)