日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

自虐

 お笑いの基本は"自虐"だと思うのです。昔上方落語の重鎮が、「俺たちは"笑われて"いるんじゃない、"笑わせて"いるんだ。人に笑われているうちは半人前、笑わせてやっと一人前」と言っていました。
 ま、"技術(話芸)"で笑わせるのがプロの噺家という意味なんだと思うので、"自虐"というのと意味は違うと思いますけど。
 今週のR25のインタビュウ、出川哲朗でした。実は出川君とか江頭2:50とか、一般的には「ばっかじゃない」といわれるような芸人さんですが、私は好きです。彼らは、決して後輩や他人をダシにして笑いを取らない。いつも身体を張ってお客さんを笑わせている。大御所、ベテランと呼ばれる芸人で取り巻きの後輩芸人をネタに笑いを取る人が何人かいます。勿論その話術は天才的だと思う。他の人から見れば取るになりないこと、なんでもないことが、彼らにかかるととんでもなく面白い話になるのはやはりすごいと思う。でも人をダシにして笑いを取るのは、「いじめっ子」のすることで、見ていて気持ちの良いものではない。下品だ。
 ビートたけしがすごいと思うのは、映画監督として世界的な名声を受けてもかぶり物をし、逆に後輩から日頃の生活、言動を笑いのネタにされているということ。
 ダチョウ倶楽部上島竜兵も同様。いつまでも周りの人のおもちゃになっている。
 人を笑うのは誰にでもできるけど、自分自身(身内も含め)を笑いのネタにできるというのは、すごい。
 これは品性の問題だと思う。
 人を傷付けず、自分を傷つけてでも笑いを取る。これはすごいこと。

 
 普通に暮らしていても「あの人がさー」とか人のことばかり話題にする人がいる。
 一方で、「昨日こんなことがあったんだよねー。私って莫迦でしょー」と自分(身内)の莫迦話をする人もいる。
 どちらが品があるか、自明ですね。


 blogもメディアの性格上、他の人の悪口とかあまり書けず、自虐ネタで書かざるを得ない。
 そういう意味で、「上品なblog」は私の目指すところなのです。