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「秒速5センチメートル one more side」 を読む

 加納新太著。
 新海誠監督の映画「秒速5センチメートル」の小説版は、監督自身がノベライズしたものが別にあります。今回の「秒速5センチメートル one more side」は、同じ物語に材をとりながら、視点を変えて描いています。
・映画
 第1話 貴樹の視点
 第2話 花苗の視点
 第3話 2人の視点(イメージビデオ風)

・「秒速5センチメートル one more side」
 第1話 明里の視点
 第2話 貴樹の視点
 第3話 2人の視点(心の動きが丁寧に書きこまれている)

 勿論、この小説だけ読んでもよいのですが、やはり、映画を見てからこの小説を読むと2人(第1話は貴樹と明里、第2話は、貴樹と花苗)の心情を補完することができ、更に「秒速5センチメートル」の世界を堪能できます。
 それと、この本の装丁がすごく良いです。
 この物語のタイトル"秒速5センチメートル"は、「桜の花びらが落ちるスピード」のこと。桜色の地に白い花びらが本体の表紙、それにトレーシングペーパーのような半透明の白い紙にピンクの花びらが描かれている外カバーがしてあり、立体的に花びらが散っている様子になっています。また、本の中身も章毎に活字の色が異なっています。
 本は装丁も価格の一部。ここまでよい造りの本であれば価値があります。
 
 元々この物語は、主題歌の『One more time, One more chance』(山崎まさよし)の歌に触発されて創った物語だそう。だから、歌の雰囲気と物語がマッチしていて、とても良い。カラオケでもよく唄います。
 小さい頃転校経験があって、淡い初恋を経験たことのある人にとっては、必ず琴線に触れる作品だと思います。
 そういう方に特にお勧め。映像もきれい。
 私としては小田急線沿線や実家近辺(栃木県南部)が舞台となって出てくるので、個人的に思い入れの深い作品です。


※映画予告編です。
※リンク切れていたので、再アップ


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秒速5センチメートル one more side

秒速5センチメートル one more side