日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

理念の大切さ。


 昨日今日と社内研修。受講者ではなく主催事務局という立ち位置でした。
 
 理念の重要性というのがテーマの一つにあるのですが、この「理念」というのが曲者。そこそこしっかりした経営者なら理念の大切さは判るんでしょうが、10人前後の会社では経営者も職人肌で理念なんて全然理解していない人が多い。2−30人いる会社でも平気で経営理念もなく会社経営してるところもありますが…。
 個人事業主だったら会社は自分のものだから、ある意味自分さえ良ければいい。でも、社員が数人でも法人だとそうはいかない。「法人」は、人間ではないけど、法律によって人とみなされる存在です。その「人」を作っておきながら、その魂とも言うべき経営理念がないというのは、木偶人形でしかない。
 恐らく会社を設立した時に創業者はいろんな想いがあったに違いない。勿論、金が欲しい、儲けたいという下世話な想いかもしれない。でも法治国家において法人として存在を認められる以上、まずは、表面的でも"社会に奉仕をする"事、"人の役に立つ"事で社会に還元する事を理念とする必要があると思います。それが法的に「人」と認められる意味だと思うのです。

 因みに私の勤めてる会社もグループ企業理念があります。ここ数年、毎日始業時に唱和しています。
 毎日唱和していると、不思議なことに自分の行動が企業理念に合っているのかどうかを都度確認したりしちゃいます。それくらい、仕事をしている時の拠り所になっていたりします。真面目でしょ♪偉いでしょ♪


 だから、明文化の必要性もすごく感じます。
 自分ひとりだったら改めて文章にしなくても…とも思いますが、株主に対して、また、従業員に対して、そして会社に関わる全ての人に自分の立脚点を示す必要がある。特にお客様に対して「自分はこういう(法)人である」という事を、もっともわかりやすく示すには、明文化した経営理念は絶対必要。それなのに、それがない会社があまりにも多いという事にここ数年驚かされる。
 「理念なきところに成功はない」これは、政治でもそうだし、会社なんて言わずもがなです。経営理念ない会社の従業員さんは、何をよりどころに会社の看板背負って仕事しているんだろう??給料貰えればそれでよいのか?
 お客さんが来ないと嘆く経営者は多い。でもそれは当り前でしょう。会社自身がが何者か、どんな考えをもっているのかをしっかり伝えなければ、新しいお客さんが来るわけはない。今や職人肌の技術一辺倒の時代は終わってます。しかも昔の職人さんみたいに真の技術を持ってるのはほんの一握りという世の中。そんな中で「うちの技術はいい」と言われても何の説得力もない。プロとは名ばかりの素人集団。プロというのは、それでお金をもらってるというのは必要条件であって十分条件じゃないと思うのです。


 理念がなければ、戦略も戦術もその場しのぎになる。従業員が定着しない、経営が安定しないのは当たり前。どうしてそんな当たり前の事に気がつかないんだろう。
 一生付き合いたい人に「自分はこんな人間です」といわず、「付き合ってみりゃ俺の良さが分かる」なんて言って女の子がついてくるだろうか。
 

 今、経営理念のない会社、あってもそれを従業員が理解していない、周知する努力をしていない会社でも、10年後はあるかもしれない。20年後は判らない。30年後は恐らくない。40年後は99%無くなっていると断言できます。それが現実だと思うのです…。
 どこまでお手伝いできるかわかんないけど、少しでも現状を改善して、どこん頼んで良いか判らないお客様と、末長いお付き合いを口先だけでなく本当にできるリフォーム会社を1社でも多く作るお手伝いをする事が、今の私の仕事です。