日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

納棺〜通夜(追記完了)


 慌ただしくも無事終了。


 (12.21帰宅後追記)

 「おくりびと」で一躍有名になった納棺師の方は女性2名でした。
湯灌(ゆかん)というのをやります。納棺師さんの説明によると、「人間は産まれてすぐに産湯に浸かり、身体を清める。それに対して、死出の旅の前に逆さ水(普通は熱い湯に水を差して冷ますけど、このお湯は水にお湯を指して適温にする)で清めるそう。それと死化粧。倒れてからの加療期間が短かった為か、思った以上にやつれる事もなく、黄疸で黄色くなった顔にほんのりと朱をいれた死化粧をしたくらいで済みました。
 後は白い経帷子、手甲、脚絆、頭陀袋の中には、三途の川の渡り賃の(かわり)の六文銭が描かれた紙銭。天冠(三角布の付いた鉢巻みたいな奴ね)は冥土の通行手形だそう。昔は頭に付けたけど最近は袋に入れておくらしい。で、最後に納棺して、手甲、脚絆の紐を外れないように結び、編笠、草鞋、杖を持たせて終了。あとは、愛用の品とかをいれるんですけど、うちの場合は、親父のお気入りの余所行き用の帽子、それと気に言っていた普段着と普段使いの帽子をいれました。


 柩は、本来は玄関からの出し入れはしないそうですが、家の庭には親父の趣味の盆栽が所狭しと並び、とても柩を運ぶスペースなどなく、仕方ないので玄関から出し斎場に運びました。
 夕方6時から通夜。家族葬にしようとしていたのに結局大きな祭壇、周りにはたくさんの献花。なんだかなぁって感じだけど、もう母親の思い通りにさせました。


 通夜って、坊さんが読経する中、順次焼香をして、帰る人は香典返しをお渡ししそのまま帰る、または通夜振る舞いを食して頂いてその後折を見て帰るというのが一般的かと思ったら、こちらの地方では、焼香が終わったら席に戻り、通夜終わりを宣言、皆さん通夜振る舞いの席に着き、喪主が挨拶をして食事が始まる形態でした。


 なんだかんだと9時過ぎに全て終わり、私と息子、姉の旦那と息子の4人はそのまま斎場にてお泊り。さすがに実家は2家族が泊まれるほど広くないので。

 
 父親との最後の夜。
 しこたま飲んだ後、親父の遺影を前に線香を立てビールを片手に話しました。

 しかし親父とはなんの話もしなかったなぁ。元々無口だから自分の口から人生を語るなんてしなかった。自分の知らない驚愕の人生を姉貴や母から聞いたり、晩年は近所の父の友人から聞くことが出来て、なかなか刺激的な夜でした。。