日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「アスリートの魂 終わりなき探究 弓道 増渕敦人」


 昨日の弓道の稽古の後、雑談をしていた時に教えて頂いた番組11日にNHKBSで放映されて「すごかった」との評判。家に帰ったら地上波で昨日の深夜やることが分かり録画したものを今日観ました。

 そもそも弓道の事をTVでやるなんて珍しい。
 このドキュメンタリーは、かつて9割を超える的中率を誇り、29歳で天皇杯を史上最年少優勝した増渕敦人を追いかけたもの。天皇杯で優勝した翌年、皆中(全部的に中てること)したにもかかわらず予選敗退。理由は「単なる的当てで弓道ではない」というものだった。己に足りないものは何か?20年以上探究し続け挑んだ今年の天皇杯。さて結果は…。って感じ。

 昨日のblogにも書きましたが、弓道って中ればよいというものではない。中っても「今の射はよくなかったなぁ」って思ったり、外れても「結構いい感じじゃん」って思ったりします。勿論一番いいのは、満足のいく射で星を捉えた時ですが、なかなかそういう射は出来ません。そういう射が常に出せるようになって本物といえます。ここら辺のお話は、特に弓道をやっていない人には判ってもらえませんが、弓道とはそういうものだとしかいえません。


 冒頭、範士八段(「スターウォーズ」的にはジェダイマスターのような人)の射が出てきます。的場は真っ暗、的がどこにあるかわかりません。そんな中で矢を放つと「パン!」と的紙を破る音がします。的中。「正しい射が出来れば、的が見えなくても中るものです。的に囚われてはいけません」と。ううむ、達人とはこういう人をいうのか。。


 確かに増渕さんはすごい。学生時代の的中率は98.8%だそう。でも弓道の世界ではそれだけではマスターにはなれない。あぁここら辺もアナキンの苦悩と一緒だ。
 

 私なぞ初心者に毛の生えた程度で、そんな境地に達するのは後何十年も掛かりそうだし、そもそも中てる技術すら身に着いていない。でも考えようによっては、正しい射を身につけている最中。だから今の段階から、的に囚われず、正しい射をすることを念頭に稽古を続ければ、いつかは天皇杯、目指せるかな。。


 弓道をやってる人もやってない人も再放送があったら是非観て欲しいなと思います。