NHKでやっている「びじゅチューン」という美術作品を紹介するショートショート番組(日曜17:55〜18:00)。そこでは、美術作品をモチーフに不可思議な歌が流れます。
「樹花鳥獣図屏風事件」は、偶然TVで観て、強烈なインパクトを受け、1週間頭から離れませんでした。
まずは、NHK公式ページに有るこの曲を聞いてみて下さい↓
http://www.nhk.or.jp/bijutsu/bijutune/
「樹花鳥獣図屏風事件」以外にも見返り美人をモチーフにした「見帰り過ぎてほぼドリル」とか、ダビンチのモナリザをモチーフにした「お局のモナリザさん」、「委員長はビーナス」「風神雷神図屏風デート」とか、お勧めです。
「樹花鳥獣図屏風」というのは、伊藤若冲(1716-1800)派によって描かれた屏風絵。タイル画のように小さな升目を並べ1枚の絵にしていますが、その極彩色な絵柄はとても江戸時代の作品とは思えず、しかも真ん中には大きな象が…。
ある日殺された鳳凰の犯人探しをこの象が探偵となり解決していくのが歌のあらまし。以下こんな感じ。
「樹花鳥獣図屏風事件」
殺されたのは鳳凰 争った形跡はない
するってぇと身内の犯行か?
鳥たちは知ラヌー存ゼヌー
意味深な視線の犬 リス サル
急に羽振りのいい麒麟
遠くから好き放題の野次馬
8万6千個のピースがはまってく
花だけが見ていた 真実の咲く様
樹花鳥獣図屏風事件
誰もが被疑者 被害者
(ジャクチュウ!)
月日は矢のごとく 20年後 七面鳥の告白
「ご明察 すべては私の罪
1ピースであるには鳳凰は派手すぎた」
花だけが秘めたる 真実の散る様
樹花鳥獣図屏風事件
鳳凰は実は不死身
(ジャクチュウ!)
☆☆-----------
あまりにかっとんでいる内容なんで、美術に詳しい人は眉をしかめるかもしれませんが、
こういう曲でも聞いて、原本に興味を持つきっかけになるとよいと思います。