NHKで昨年待つの紅白歌合戦で、久しぶりに歌ってるところを披露した中森明菜を追いかけたドキュメント「SONGSスペシャル・中森明菜歌姫復活」を偶然観た。
中森明菜は、アイドル界でいう”花の82年組”小泉今日子、中森明菜、早見優、石川秀美、堀ちえみ、原田知世、三田寛子、「遅く起きた朝は…」の松居直美、シブガキ隊をのふっくんと離婚騒動で記憶も新しいつちやかおりなどなど、いまだに活躍している人も多い年のデビュー。この頃は「ザ☆ベストテン」をはじめ音楽番組も多くて、ラジオでも電リク(電話リクエスト…完全に死語ですね)とか、好き嫌いに関わらずアイドルの音楽は常に巷に流れていました。
1989年に今はジャニーズ事務所の重鎮になってるマッチの自宅で自殺未遂事件を起こし大騒ぎに。そもそも中森明菜が歌手になる前に憧れていたのが近藤正彦。真実は闇の中ではありましたが、恋人の家で自殺未遂ってのは、いまで言う"ドン引き"。この頃から情緒不安定が全面に出てきて、絶頂期の明菜ちゃんを見ることはなくなっていきました。
と思ってたら、実はコンスタントにアルバムを出したり、TVドラマにもポツポツ出てたりはしたんですね。ただあの当時の輝きを見ることはありませんでした。
久しぶりに去年の大晦日の紅白での歌を聴き身体が震えました。確かに昔の明菜ちゃんとは違います。声量も少なく弱い。音域も狭まっている。でも間違いなくそこに歌に魅入られた女性がいました。
今回もカバー曲を含め数曲唄いましたが、どれも心に響いてきました。辛かったんだろうなぁというのが伝わってきてこちらが苦しくなる位。
当時うまいなぁとは思っていましたが、それほど好きなタイプではなかったのです。でもこの歳になってやっと明菜ちゃんの良さが判ってきました。
今日唄った「スタンダード・ナンバー」。南佳孝のカバーですが、これ、まんま薬師丸ひろ子の「メインテーマ」。元曲があったというのを初めて知りました。「メインテーマ」が女性の側、「スタンダードナンバー」が男性側からの歌という歌詞で、「おっ、これなら「メインテーマ」私が唄って気持ち悪くならないですむじゃん」と思いました。明日カラオケで唄ってみようw