1977年松竹・山田洋次監督。
結構何度も見ていますが、本編を全部観るのは恐らく10年以上振りかも。
失恋してそれまで勤めていた工場を突然退職した欽也(武田鉄矢)は、退職金で赤いファミリアを買う。北海道旅行を計画した欽也、友達に同行を求めるも既に自分が失恋したことが知れ渡っていて、結局一人で、北海道へ行くことに。
北海道についた途端、ガールハントを始める欽也。そこへ同じように失恋の傷心旅行に来た朱美(桃井かおり)と出逢う。
一方、6年の景気を終えた島勇作(高倉健)は、街に出て久しぶりの食事。ビールを頼み、ビールが出された時にラーメンとかつ丼を注文。両手でいとおしむように飲むビールのうまそうな事といったらこれ以上美味しそうにビールを飲む映画はみたことがない。そしてラーメンを3口ですすりあげる。郵便局に向かい、葉書を買う勇作。郵便局員に葉書の値段を聞く。そうか、この人は刑務所にいたから葉書の値段知らないんだ。更に局員に「夕張まで速達にしたらいつ届くか」を聞く。夕張が目的地なのかと思うけど、その後欽也たちと合流してすぐ、目的地は決めていないという。。
色々あって、最後は3人で勇作の妻(倍賞千恵子)の待つ夕張に向かう。奥さんは待っていてくれるか、黄色いハンカチははためいているか。
今から見ると、武田鉄矢のうざいほど自己主張する演技が鼻につく。この後、金八先生でブレイクするわけですが、その武田鉄矢も今となっては人格者の仲間入りをし、いい俳優さんになりました(全然話は違いますが、水谷豊も若い頃は落ち着きのないポマードべっとりのチンピラ役が似合ってましたが、今やすっかり右京さんww)。
逆に桃井かおりと高倉健は、既に確立されているというか、この頃から印象が全く変わっていない。しかし、健さん、当時46歳。今の私より年下。。。
108分という短い時間で、無駄が全くない。最後判っているのに、毎回ドキドキする。そういえば、はじめて観た時も年が近いはずの欽也よりも勇作に感情移入していました。
出てくる画面は、多少古い感じもしますが、北海道という大自然が舞台なので、都会を舞台にしている当時の映画よりも古さを感じません。
観たことのない人にはぜひお勧めな名作です。
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