なんつーか、どうでもいい話なんだけど、最近の不倫暴露合戦には辟易です。まったく清廉潔白な人だって勿論いるんでしょうけど、人って結局不倫、不正義な感情を持っている人の方が普通のような気がします。
政治家や教師、弁護士が聖人だとか、そういうのも幻想だし、アイドルだって画面の外ではいろんなことをやっている。甲子園のヒーローも、プロ野球選手や大相撲の力士たちも見えないところで賭博とかやってるし、もう「そういうもんだ」と思ってみた方がよいと思う。障害者が聖人だとか無垢である的なのも幻想だということが今回の乙武くん騒動でわかった人も多いはず。
人間って正義の心と不正義の心を持っていて、それを理性で制御をしている。正直誰だって叩けば出る埃のひとつやふたつあるでしょう。私なんざ、叩いたら埃まみれだわ(^_^;)。実際にしたことだけじゃなく、想像したことだけまで混ぜたら、人間なんて誰だって埃だらけに違いありません。それを鬼の首を取ったかのように暴き立てる”センテンススプリング”、取材対象と内容が余りにもお手軽すぎて、ゴシップ以下の三流雑誌になり下がった感。それを楽しんでいる読者や取材能力のないＴＶマスコミが尻馬にのってさらに騒ぎ立てる悪循環。
ショーンＫの話も、ベッキーの話も、今回の乙武くんの話も、誰も直接読者に迷惑をかけたわけでも被害を受けたわけじゃない。話題として面白いというだけ。それよりも追求しなきゃいけない問題なんていくらでもあるはずなのに。政治献金の話も、それで私腹を肥やし、便宜を図ったというならともかく、そうでないなら、実際便宜を図り、私腹を肥やした証拠を記事にすべき。それなら糾弾されても仕方がない。言葉尻をつかまえて、「政治家としての資質」を測られたりして有能な政治家が辞任に追い込まれる。これらは結局マスコミの凋落だし、ひいては国民がそういう下卑た話題を楽しんでいる、国民の愚劣さにほかならない。
というわけで、昨今のゲスな話題はすべからくそれを楽しんで話題にしている人々がゲスな証拠。かくいう私もゲスな国民のひとり。自分は聖人で不正不倫は許さないと声高らかに話題にする人こそ怪しさ満載。自分はゲスで下品であるという自覚こそ大切だと思うのであります。
