「決定版・星へ行く船」第2部。シリーズものですが、単体でも楽しめます。
はい、こちらも初刊時に勿論読んでいます。1982年ですから、35年前、17歳の時です。こういう語り口のSFってなくて衝撃的でした。ライトノベルの元祖といっても良いでしょう。
しかし内容はなかなかハードで、今回は不老長寿の薬を巡るお話し。このお話ではなんといっても"レイディ"=木谷真樹子のキャラが素晴らしい。本当にステキな女性。
能天気といってしまえばそれまでなのですが、「星へ行く船」はご都合主義で、登場人物が揃いも揃って善人、しかも何かしら癖があり、抜けていたりする。ハラハラするけど予定調和。ラストはハッピーエンド。なので安心して読めます。善人だらけだから逆にほんわかした気持ちになる。こういう小説って今少ないような気がします。
何度も言いますが、35年前に書かれたとは思えない。勿論今回の刊行に合わせて色々と直しているようです。これは旧版と見比べてみるのも面白いかもしれませんので、実家からこのシリーズを持って帰ってくることにしよう。
さて次は第3部「カレンダー・ガール」読みます。

- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 出版芸術社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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