2月13日、金正日の長男正男がマレーシアで暗殺され、徐々に全貌が明らかになりつつあります。
北朝鮮指導者の直系でありながら、3代世襲を批判したり、英語・フランス語・中国語・ロシア語・日本語と母国語(朝鮮語)を操る国際派。見た目はただのおっさんで、"放蕩息子""ひるあんどん"のようだけど、実はかなり優秀っぽい。
北朝鮮の体制についても、平衡感覚を持った発言をするなど、今のカリアゲくんに代わって北朝鮮を運営したら、現在の周辺国に喧嘩売りまくってる弟や、似非民主主義国家の韓国よりもいい国を作るような気がしていただけに、今回の暗殺はとても悔やまれる。
正男を見ていると、敢えて無能を演出する「放浪雲」の雲や「銀魂」の銀さんを思い出します。
「日本での一番いい想い出は?」との問いに「新橋でサラリーマンと一緒に飲んだ事」という庶民的な話や、ディズニー好きすぎて密入国をするという冗談とも本気ともわからない行動は、少なくとも挑発行為や次々と反抗しそうな側近を粛清する弟より人間的。
正男に生活費を出していたのは中国とも言われています。
2013年に実質的なナンバー2、張成沢(金日成の娘、金正日の妹、金敬姫の夫)の処刑に引き続き、中国側の窓口を処刑されて、メンツ潰された中国がどう出るか。人を呪わば穴ふたつ。今回の正男暗殺が、北朝鮮の"終わりの始まり"になる様な気もしますが、窮鼠猫を噛むのことわざみたいに、北朝鮮が無謀な事をしなければよいけど。。。