暁佳奈著・KAエスマ文庫
TVシリーズは観ていなくて、昨年金曜ロードショーでやった「特別編集版」と「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形―」だけ観ています。
これを観て俄然原作を読みたくなったのですが、KAエスマ文庫ってamazonや楽天、紀伊国屋にすらなくて途方に暮れていたら、一番近い有隣堂書店にあることを知りました。灯台下暗し。
そんな状況でしたので、既刊4巻を一気に購入3,000円超え。文庫も高くなりました。
というわけで、アニメシリーズは殆ど見ていないので、ストーリーの違いはわかりません。
下巻は、4つの短編と最後表題作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」としてヴァイオレットが巻き込まれた大陸横断蒸気機関車乗っ取り事件の物語。
”自動手記人形(オートメモリーズドール)”としての生活を続けていく中で、戦争の道具、殺人マシーンから人の心を取り戻していくバイオレット。今回も依頼人のもとに向かう列車の中で事件に遭遇、ギルベルト少佐の命令ではなく、自らの意思で、乗客を助ける為に動き出す。
戦争に勝者はいない。
本来、憎み合う必要のないものが憎しみあい、傷つけ合う必要のないものが傷つけ合う。時の流れの中で朽ちていくはずのものが、砲弾で崩れていく。
なのに、ロシアはウクライナを攻め続ける。
中国は台湾の奪還に武力行使も辞さない構え。
北朝鮮は先軍主義で国民は飢えているのにミサイルをぶっ放す。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、戦うことよりも愛することの大切さを問いかける物語。
プーチンも習近平も金正恩も読めばいいのに。
アニメとはストーリーが異なるということですので、アニメをみた人にも原作オススメです。
次は外伝読みます!