日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「昭和40年男増刊 俺たちの時代 Vol.6」

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本日発売のVol.6は、昭和61〜63年(1986-88)の記事をまとめています。この号で増刊シリーズは終わりとのこと。61年は大学2年から3年、63年3月で大学を卒業し社会人になりました。昭和40年生まれが、社会人になるところまでを増刊でフォローしたということらしいです。こういう潔さがまた琴線に触れたりするんだなぁ。

 カミさんと付き合い始めたのが、まさにこの時期。昭和62年に俵万智「サラダ記念日」が発刊、短歌集にも関わらず大ベストセラーになりました。
「「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」
 短歌なんて古臭くて、何言ってるてるかよくわからないという人が多かった中、若い人が普段使う言葉を三十一文字で表す俵万智の短歌はたくさんの支持を受けました。
 私、文学部日本文学科、しかも上代文学専攻だったから、当時万葉集はよく読んでいて、古今、新古今も普通に身近にありました。そのせいもあって飛鳥時代のこれらの歌がなかなか情熱的で全然古臭くないじゃん、とは思っていたのですが、確かに古語だし、わかりにくい言い回しとか、当時の習俗が分からないと理解できないなんてことも承知していました。
 「サラダ記念日」は私たちの言葉で私たちの気持ちを詠んだ歌で、すっと心に入り込無事ができたという意味では、エポックメイキングなものでした。


「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える


キュンキュンしちゃいますね(#^^#)
影響を受けたわけではないけど、想い出の一冊であることは間違いなく、結婚式を挙げ、入籍したのも"サラダ記念日"だったりします。サラダ記念日は、間違いなく私たち世代の共通言語でした。

それ以外にも、
86年…映画『トップガン』公開/サッカー・メキシコW杯でマラドーナが大活躍/写真週刊誌『FLASH』『TOUCH』が創刊/石井明美CHA-CHA-CHA 』リリース
87年…マイケルジャクソン来日/討論番組『朝まで生テレビ!』放送開始
88年…映画『帝都物語』公開/JR東海“クリスマス・エクスプレス”CM放送開始/日産・シルビア(5代目)、日産・シーマ(初代)発売
とか、懐かしい記事でいっぱい。
バブルに向かうこの数年は、なんとなく浮かれた感じが世の中にあって、社会人になるのも、単にモラトリアム期間の終了への不安だけというよりも、これからは自分で稼いで好きな事をするんだ〜といった、期待と希望とがないまぜとなった感じがありました。
昭和63年に社会人になって、勿論決して楽ではなかったけれど、それなりにここから数年は充実した歳だったような気がします。

Vol.1は既に版元にもなく買っていないのが悔やまれます。増刊号だけ再刊しないかな。。

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