藤子不二雄Ⓐ著
続編の「愛…しりそめし頃に…」まで、通勤の往復で読み終えました。長いけど読み応えのある青春記です。
『週刊少年キング』に連載されていた時に立志編・青雲編の途中まで読んでいたのですが、全編を読むのは初めて。
藤子不二雄の自伝で、藤子・F・不二雄(藤本弘)をモデルとした才野茂と、藤子不二雄Ⓐ(安孫子素雄)をモデルとした満賀道雄が主人公。2人の出逢いから、漫画家として歩み始め、東京に出てきて漫画家の梁山泊、トキワ荘での生活が描かれた大長編。
藤子不二雄体験はアニメが最初です。白黒の第1作目「おばけのQ太郎」「パーマン」「怪物くん」「うめ星デンカ」ときて、カラーになった「新・おばけのQ太郎」「ジャングル黒べえ」。みんな観ていました。日本テレビで始まった「ドラえもん」もちょうど小学館の学年誌で連載されているのをみていたので、楽しみにみていました。79年にテレビ朝日で始まった「ドラえもん」は、最初6:50から10分間のミニ番組。たまに部活とかで早く帰った時とかはみていましたが、中学生だったので、これ以降の第2次藤子不二雄ブーム世代ではありません。ハットリくんに至っては漫画版よりも実写版の方が記憶にあります(^_^;)。おっさんですね。
だから「パーマン」は♪真っ赤なマント~ひるがえし~ だし、「怪物くん」は、♪俺は怪物くんだっ、怪物ランドの王子だぞ~、の方。
パーマン[OP/ED]
怪物くん[OP/ED]
「ジャングル黒べえ」が黒人差別とか言われて封印作品になっていると聞いて驚きました(今はソフト化されているらしいけど、地上波での放送はない)。黒べえ、藤子アニメの中で、一番好きかもしれません。2本足の象のパオパオ可愛いし、黒べえの弟、ピキーしか言わない赤べえも可愛い。主題歌は今でも空で唄えます♪
ジャングル黒べえOP1 「ジャングル黒べえの歌」大杉久美子
漫画は「ドラえもん」が最初ですけど、チャンピオンに掲載されていた「魔太郎が来る」が好きでした。マガジンに乗った「少年時代」、その後大学生の頃、SF短編集を読んで衝撃を受けました。SF短編集は文庫版で買い直して今でも読んでいます。「みきおとミキオ」「T・Pボン」とかも好きだったなぁ。もっとも最後まで読んだかは微妙ですけど。社会人になってからも「ギミアブレイク」枠で「笑ゥせぇるすまん」好きでしたね。漫画も読みました。
こうしてみると、私は藤子不二雄作品で育ったようなものです。藤子・F・不二雄も好きですけど、どちらかというと藤子不二雄Ⓐの作品の方が自分の人生に影響を与えているっぽいです。
トキワ荘のメンバー石ノ森章太郎もいまだに好きだし、赤塚不二夫の破壊的なギャグマンガは、藤子不二雄と同時期にマガジン、サンデーで主に床屋さんの待ち合い席で読んでました。
やりたい事に人生をかけて、しかも同じ想いの仲間がいる。
なんて幸せな生き方だろう。