1967年10月~1968年4月 NETテレビ(現テレビ朝日)、
生まれて2~3歳の頃だから、本放送を観たかどうか。水曜夜7:30~8:00という時間から恐らく観ていないでしょう。
でも「ジャイアントロボ」は夏休みなどで集中的に再放送を何度もしており、当時はビデオなんてないから、画面にかじりつく様に小学生の頃何度も観てました。
youtube東映チャンネルで毎週2話ずつ配信されていた「ジャイアントロボ」全26話が今週で完結、無事完走できました。
ジャイアントロボは、宇宙から来たギロチン帝王率いるBF団が開発したスーパーロボット。BF団が怪獣ダゴラーを使い客船を襲い沈没した船から草間大作少年と南十郎という青年が無人島に流れ着くところから物語は始まります。
ロボを開発したDrガルチュアは、BF団の手先にったことを悔やみ、ロボを破壊しようとする。その前にロボを操縦するマイク式腕時計に向かい、大作少年が喋るがロボは動かない。
島は大爆発するが、それがきっかけとなりロボの電子頭脳(!)が動き出す。
ロボを動かせるのは最初に声紋登録をした者のみ=草間大作少年がロボに命令を下せる唯一の人間となる。
南十郎は、BF団と戦う調査組織”ユニコーン”のメンバー。ジャイアントロボの力を知った南は、大作少年をユニコーンに連れて行きメンバーになるよう依頼、大作少年はユニコーン隊員”U7”の称号をもらい、ロボとともにBF団と戦うことになる。
令和の目線で改めて見てみると、ロボの電子頭脳の優秀さが際立ってます。小学生だから仕方ありませんが、 草間大作少年の命令は基本的に曖昧。
うちのアレクサだったら「何を言ってるか分かりません」と突っぱねるところ、「飛べ!ジャイアントロボ」というと「マ”」という掛け声(了解の意味?)で、基地から飛び立つ。
・・・いやいや、行き先も言ってないのに。タクシーに乗って「とりあえず進んでくれ」というようなもの。
「ロボ、メガトンパンチをお見舞いしろ!」「ロボがんばれ!」「立てジャイアントロボ」指先から出るミサイルもロケット弾」「ロケット砲」「ミサイルロケット」と大作君は毎回適当な武器名をいうけど、大作少年の意図を汲み取ってもっとも適切な行動、攻撃を繰り出す。
挙句の果てに1回も出したことのない技(クロスファイヤー=両腕をクロスさせて、燃える十字架を作り出し敵に飛ばす。十字架に弱いドラキュランに2連発で使用。)を使ったりする。
もうね、ロボ優秀過ぎ。
そして最終回。
BF団の首領ギロチン帝王が巨大化して、ロボと対峙する。
前半でこれまでの怪獣(ガンモンス、アイスラー、イカゲラス)を使ってロボを攻撃させる。
ロボは原子力エネルギーで動いているが、怪獣との戦いで原子力エネルギーも底をつき、ロボは動かなくなる。
間一髪、ロボの補助エネルギー回路が働き、ギロチン帝王と戦うが、ギロチン帝王の身体にも原子爆弾が詰め込まれている。
両者とも破壊されれば、死の灰をまき散らすことに。
大作少年は戦うのを止めろと何度もいうが、これまでどんな曖昧な命令も聞いてきたのに、ロボは命令を聞かない。
ロボは、ギロチン帝王を抱えて空の彼方に飛んでいく。
そして宇宙空間まで行き、迫ってきた隕石に体当たりをし、ギロチン帝王とともに宇宙に散るのでした。
=おわり=
いやもう、この最終回を初めて観た時は、なんとも言えず悲しい気持ちになったものです。小学生で心を揺さぶられた最初の作品かもしれません。
もう50年以上前の作品ですし、30分で事件が起きて、怪獣出して対決して…というドラマですから、無理はあります。
東支部長は、支部長なのに恐らく恥ずかしかったようで、たまにしかユニコーンのユニフォームを着ず、大体はグレーの3ピーススーツにおしゃれな帽子だったり、ちょっとぽっちゃりの子役の桑原友美、マリー花村(U6)は、暗号解読が得意で、39ヵ国語がペラペラという設定も生かされず、年齢が近いという事で大作少年に生意気な事をいう。
突っ込みどころは満載ですが、当時の子供たちに夢と希望と勇気と友情を与えてくれました。
観ていない人は是非観て欲しい。名作ですが古い作品である事を差し引いてフィルターかけてごらんください。