休日出勤の振替休日。弓道の教士講習会があったので今日にしました。
練習に行く寸前、娘が起きてきて「車で送って!」と。ギリギリの時間でしたが、速攻で支度をして送って行きました。混んでいなければ車で20分くらい。近くてよかったね。
大学から練習場までの道がよくわかりませんでしたが、講習開始までになんとか間に合いほっと一安心。
講習は一手(2本)を2回、審査形式で射てそれを見てもらい講評を頂きます。
全体ではこんなことを…。
・半眼で射の運行をすること。
・柔らかな表情を心掛けること。
・開き足は腰が中心、先行。足は後から付いてくる。
・先端へ意識を配ること。
・執弓の姿勢に戻る時、弓が回りきっていなくてもOK。腕の円窓を崩さないことが大切。
個人的にはこんなことを指導頂きました。
・自己の矢束は決まっている。それ以上引くのは引き過ぎ。力で引いている。力を抜いて。
・息合い、リズムを大切に。
中るとか中らないは結果でしかない。勿論競技では中らなければ始まらないけど。弓道の場合中る事は必要要件で十分条件ではありません。だから指導は中てる為の直接的なものよりも射の運行や心構え的なものが多い。「柔らかな表情」が的中に関係あるとは思えませんが、これは、的を前に弓を構える時の心構えなのでしょう。"射殺す"ようにカッと目を見開くよりも、心穏やかに半眼で的の中心に眼を据えることで、自らを行動(射の運行)に注意を向けることが大切なのだということのようです。
弓道は他の武道のように攻撃をしてくる敵はいません。敵は常に自分であり、自分の心持ち一つで同じ射が出たり、乱れたりします。離れていても的はまさに自分自身であるとも言えます。結果としての的中は技術であって技術でない。常に内省しつづける武道といえます。
敵を倒すことに重きを置かず、自己の精神の深奥に意識を向ける弓道は、自分の生き方にすごく合ってるなって思います。もっと早く出逢いたかったなぁ。