ミステリーの形をしながら、政官財の癒着、利権構造を看破したフィクション。
フィクションではあるけれど、見事に腐った現状とそれに対する答えを明示している。
日本で働く人の多くは建設関係の仕事に従事している。
かくいう私も建設関連産業にお勤めだ。
公共工事が増えれば、建設関係に働く人が潤う。だから、借金(国債乱発)してもやる。
どこに何を作るか?どこに発注するか?を決める立場の人にとってはそれが利権となる。
こんなことを続けていれば、どっかで破綻するのは目に見えてる。
しかも発注されたものは本当に必要なの?と思えるものばかり。
やっぱおかしいよ、日本。
なんて事を考えさせる小説でした。
参院選挙も近い昨今、政治家も、官僚も、有権者も、ご一読をお勧めします。