日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

本を読んでいて思うこと。

「東京という街は、不思議な街だ。ビジネスを迅速に進めるには、地下鉄を利用するのが一番良いのだが、そうするとこの街は、灰色のコンクリート要塞になってしまう。あるいは車で移動しようとすると、至る所に人と車が溢れ、まさに都会を象徴した「混沌」の機能不全を感じさせる。■それが、ひとたび徒歩で街を動き始めると。途端にこの街は別の魅力を見せ始めるのだ。ビル街の間に点在する緑、そして古い民家が散在して、人間という生き物が必死で呼吸しようと、街とせめぎ合っている―そんな生命力に溢れている。」

今、真山仁の「ハゲタカ」を読み始めて、その中の一節です。東京、新宿ってやっぱ繁華街ってイメージが強いけど、31万人もの人が生活を営んでいる(新宿っつても広いからね)。ちょっと路地を入ると逆に家の近くでも見なくなった豆腐屋・魚屋・八百屋などが普通にあったりして、少し安心してしまいます。

元々「ハゲタカ」って経済小説だから、こういうことが書いてあるってわかって読み始めたわけじゃないんだけど、本を読んでいてこういう具合に今の心境にぴったりとはまる一節に出逢えたりすると意外と至福だったりします。