今年、佐々さん2冊目。
佐々さんは、石原慎太郎都知事3選目の選対本部長をしている。この本は、その時の話を中心に自民党政権末期の首相と今の民主政権の首相に「軍師」の存在がいないことに着目し、「軍師」がいかに重要かを実例を挙げて説いた月刊誌「諸君!」の連載コラムをまとめたもの。このコラムは「危機管理最前線」という名前で出た文庫本の2冊目。
佐々さんにしても石原都知事にしても、ちょっと言い過ぎだったり、偏屈だったりすることはある。特に石原都知事、「「非実在青少年」規制」については、まさに「おまえがゆーな」の噴飯ものだし、その他失言、事実誤認も甚だしい言動も多い。でも最近の周辺国の横暴をみるにつけ、護国の一念で堂々と対応できる人はいないように思うのです。もしかしたら事態を悪化させるかもしれないけど今のような自国の領土を堂々と侵犯されてるような状況であれば、この際、本気でタイマン張れるような人がいてもいいんじゃないかと思ったりする。
ただし、その際には、佐々さんのような危機管理のエキスパートの腹心がおり、飛車角従えて臨んでほしいなと。
しかしながら、石原都知事ももう79歳。おそらく4選出馬はないと思う。佐々さんも齢80歳。こういう昭和ひとけた世代に頼らなければならないとは、何やってんだ団塊の世代。当然それ以降の私たちの世代、そして団塊ジュニアの世代。
佐々さんの著作は、ちょっと自慢話っぽい箇所もありますが、自分の親に、昔のことを聴くような感覚で読むと大変参考になるお話の宝庫です。
これからもどんどん意見具申、お願いいたします。
わが「軍師」論―後藤田正晴から鳩山由紀夫ブレーンまで (文春文庫)
- 作者: 佐々淳行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/05/07
- メディア: 文庫
- クリック: 25回
- この商品を含むブログ (3件) を見る