日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「阿修羅のごとく」 を観る

 1979年NHKのドラマ。
 飛行機事故で亡くなった向田邦子脚本、和田勉演出のこのドラマ、初放映の時から好きでした。
 加藤治子(長女・綱子)、八千草薫(次女・巻子)、いしだあゆみ(三女・滝子)、風吹ジュン(四女・咲子)の4姉妹。ある日、70になる父に愛人、しかも10歳になる子どもがいることをいしだあゆみがつきとめる。長い間連れ添った母親の為に、四姉妹がなんとか母親に知られないうちに問題を解決しようとするが、長女は取引先の料亭の旦那と浮気をし、次女の旦那(緒方拳/パート2では露口茂)も若い娘と浮気、三女は、行き遅れ、四女は、ボクサーのたまごと同棲中とそれぞれが問題をかかえている。 母親は何も知らないかといえば、とっくに父に女がいることを知っている。
 誰でも穏やかな顔の裏には、意地悪な鬼の顔、哀しみの顔。それを「阿修羅」に喩えている。自分はどちらかといえば表裏ない方だと思うけど、それでも会社での顔、家庭での顔、カラオケをやっている時の顔、その他場所によってそれぞれ少しづつ違う、と思う。


 冒頭にこんな言葉が出てきます。
 「阿修羅。インド民間信仰上の魔族。諸天はつねに善をもって戯楽(けらく)とするが、阿修羅は悪をもって戯楽とする。天に似て天に非ざるゆえに非天の名がある。外には仁義礼智信を掲げるかにみえるが、内には猜疑心強く、日常争いを好み、互いに事実を曲げまたいつわって他人の悪口(あっこう)を言いあう。怒りの生命の象徴。争いの絶えない世界といわれる。彫刻では三面六臂を有し、三対の手のうち一対は合掌他の二対は、それぞれ水晶、刀枝を持った姿であらわされる。興福寺所蔵の乾漆像は、天平時代の傑作のひとつ。」
 一昨年国立博物館で開催された「阿修羅展」は1日平均1万5960人を動員し、世界第1位だったそう。自分の内面を投影した阿修羅像に魅了されるのは万人共通なのかもしれません。

 
 音楽も印象的。トルコの軍楽(メフテル)の「ジェッディン・デデン」(-祖先も祖父も、という意味らしい)は、それまで触れたことのない音楽で、30年たった今でもたまに頭に浮かんできます。

その「阿修羅のごとく」がNHKで再放送されてました。全3話。今日の昼間に1話、深夜に2話、そして明日の深夜に最終話。以前再放送した時にビデオ録画しましたが、地上波デジタル初放映につきHDDに保管です。


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