日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

で、帰宅。

 実家にいてもお客さん気分でいられるのは、3日間が限界。ただでさえ口うるさい母親の小言が増えてくる。親元から離れて本当に良かったと思う。もし、故郷で就職して、親元から通っていたら、もしかすると親殺ししていたかもしれない。それほど破壊力のある小言を言ってくる。
 田舎の習性なのか、単にうちの母親の性癖か、「ご近所の誰々さん」話が大好きだ。しかも大体が不幸な話。そんな事しか話題がないのかという位、「どこどこの誰々ちゃん」話を嬉々としてする。聞いてる私としては、ご近所にどういう人が住んでいるかも知らないし、小学校4年生の時に転校してきたので、本当に小さいころからの幼馴染っていなくて、学年が違えば同じ小・中学校でも知らない人が多い。しかも不幸話。「どこどこの誰々ちゃんは会社を馘首になって家でゴロゴロしている」とか「あそこの嫁は性格がきつくて、家の中では喧嘩が絶えない」とか「もう50近いのに嫁の来手もない」とか、私にとってはどうでもよい話。
 更にうちのおふくろ、最近耳の調子が悪いらしく、TVの音量も大きくしないと聞こえない。「ご近所迷惑だから気をつけた方がいい」といっても、なんでも自分基準だから、ちょっと音量を下げると「なんでこんな小さな音で聞こえるんだ」と怒り出す。補聴器も高性能のものを買ったらしいのですが、調整が難しくて使わない。それも自分基準で「こういうものを使っていると余計耳が悪くなるって聞いた」という始末。
 料理は上手だと息子の欲目ながらに思うのですが、強制するのは戴けない。田舎の母にありがちな「これ美味しいから食べてみて」が、うちの母親にかかると「〜食べてみろ」「〜食べなきゃだめだ」「〜食べないなんてどうかしている」となり、「いやあんまり好きじゃないから」と断ったりすると「せっかく作ったのに」とかいって泣きおとしにかかる。
 父親は、数年前に脳梗塞をして以来、すっかりおとなしくなった。しかも、片マヒが少し残っているので、声がこもってしまい聞きとりにくかったりもする。それを、母親は「もっとしっかり話さないと誰にも聞こえない」とこれもまた自分基準でなじり、父親に何度も言い直しを迫る。3回も言い直しをさせられたら怒りそうなもんだが、父親は、母親の攻撃を沈黙でかわすという技を身に付けた。それでも、たまには爆発しているようだが、何しろ衣食住のすべてを母親に任せきりの父は、ぶつぶつ文句をいう程度しか抵抗の手段がないのが哀しいところだ。

 とはいえ。
 元気なうちが花。両親とも齢80を越えて矍鑠(かくしゃく)としていられるのは、親元を離れて生活をしている私としてはありがたい限り。たまに帰るだけなら「世話好きなお母さん」で済む。また、こうして口うるさい母親の一言一言が、実は父親のリハビリに役立っているような気もする。

 実家の近所でも、子供たちは住まいを離れ、老夫婦の2人暮らしの家庭は多いという。大家族の制度が崩れ、核家族が当たり前になる。昔は、長男が後を取り、家を守ることが当然でしたが、そういうことも今はほぼなくなりつつある。それが良いことなのか悪いことなのか、よくわからない。今更自分が実家に帰って生活の基盤にすることも考えられない。これからどうなるのかなぁ。。。