年とともに軽いタバコになっていますが、いまだに時代遅れの喫煙者です(自嘲気味)。
正直、いつ止めてもいいと思っているし、恐らく月末の手術後は吸えなくなると思う。好悪に関わらず私の喫煙人生の終わりはもうそこまで来ていたりする。
カラオケをやる時、閉ざされた空調のよくないところで、のどにとっての刺激物であるタバコを吸うのはいかがかと思うので、カラオケの時は禁煙というのは正しいと思う。喫煙を嗜まない人にとっては、単に煙いものだし、香りを楽しめない人にとっては悪臭以外の何物でもないから、そういう人の近くで吸う事も本来よくないこと。
でも、最近の嫌煙ファシズムだけは正直許せない。何故、趣味嗜好をここまで制限されなければいけないんだろう。
刺激物なんだから、身体に悪いのは当たり前。それを「タバコを吸っているとガンになる」といわれても「そりゃそーだ」としかいいようがない。でもおなじ刺激物でもコーヒーは規制されない。「コーヒー飲んだら胃がんになる」といわれて止められますか?<コーヒー好きの方。コーヒーだって香りが出る。あの香ばしい香りが嫌いな人だって世の中にはいるかもしれない。それがメジャーになって「コーヒーなんか飲んでるなんて信じられない。あんな苦くてまずいもの。規制してしまえばいいのに。」と言われたらどうします?コーヒー1杯300円が増税で1000円に。結局やっているのはそういうこと。
東京で暮らしていれば、外は排気ガスで充満していて、タバコなどよりよっぽど悪いものが浮遊している。それなのに何故煙草だけが規制されなければならないのか。生活必需品だからという理由で自動車は明らかに人体に有害なガスを撒き散らしているのに。そして、人にぶつかれば簡単に殺してしまう機械を野放しにしておきながら何故煙草だけが悪者にされなければならないんだろう。
本当にきれいで管理された街に住みたいんだろうか。街中には監視カメラが溢れて、ちりひとつない街に何の面白みがあるんだろう。ノイズがあるから人生は面白い。四角四面の奴なんてまっぴら御免。たとえば音楽だって、誰が奏でても同じだったらこんなに広がりを持つことはなかった。同じ楽譜を使っても人によって異なった音楽になる。このノイズが面白みであり芸術なんだと思う。人間は弱い生き物で、その弱さと共存して初めて人間らしさが表れそれがその人の個性になり魅力になる。人の中に内在するノイズを許容できない社会に芸術も文化も文明も生まれない。
そんな日頃考えるもろもろに一つの回答を得る事が出来た本でした。
WHOが突然世界中に禁煙を発するようになった訳、合成写真まで使って、もはや科学と言えない論証を次々と発表、支持して世界中から煙草を根絶させようとするまさに悪意。酷く誇張された受動喫煙の恐怖。これらは、反捕鯨団体のやっている事となんら変わりはない。国際公的機関がやっているから更にたちが悪い。
恐らくもう誰も止められない禁煙化。でもこのやり方は絶対に間違っている。声高に禁煙を叫んでいる人にこそ読んでもらいたい一冊です。
- 作者: 室井尚
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/06/01
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