1986年、深作欣二監督作品。
今日は代休だったので、おうちでゆっくりと映画三昧。以前TVでやっていたのを録画しといた奴をやっと観た。
「火宅の人」は原作・檀一雄の自伝小説を映画化したもの。主演緒方拳、奥様は、いしだあゆみ。愛人・恵子が原田美枝子。
檀一雄役の緒方拳は、情けない男不器用な男を演じさせると日本一だと思う。原田美枝子も当時28歳、本当に美しい肢体です。
男ってどうしてこう、どうしようもないんだろう。ただ、誠実な部分と不実な部分というのは、間違いなく自分にもあって、それも含めて自分だから分かってほしいと思う反面、そりゃ男の身勝手でしょという女性の気持ちもよーく分かる。だから、自分のいい加減さに正直自己嫌悪になる事がよくあるし、自分の中の厭世感もそういうところに起因していると思う。その一方で、仕事をしている時の、忙しい中での充実感や、みんなと遊んでいる時の楽しさ、新しい出逢いへの感謝など、生きていることが楽しいという真逆の気持ちを味わうことも多かったりする。
正直いつ死んでも後悔しない生き方をしたいという思いは常に持っていたい。それはやり残す事のないような、というものではなく、たとえやり残したことがあったにせよ、その時々でベストと思える選択をしたと自負できる生き方をしたいという気持ちです。なかなか難しく、日々反省の毎日ですけど。
さて、夕方からは、何回目かの映画「七瀬ふたたび」(2010)をDVDで。最初は、そのまま観て、次にオーディオコメンタリーで連続視聴。オーディオコメンタリーは、小中監督、評論家の切通理作さん、イラストライター・評論家の三留まゆみさん。三留さんは、小中監督と一緒に8mm自主映画仲間、切通さんの大学の先輩という方。
もう何度も観ていますが、オーディオコメンタリーの小中監督の解説を聞いて分かった部分もあり、カット毎に思い入れがあって、この作品への想い深さを感じました。改めてみてみると、芦名星の七瀬もなかなか良く、その他キャストも今映像化ではベストの布陣だったと思います。初見の時も思ったんですけど、最後のシーンは、原作ファンにとっては賛否両論でしょうけど、自分的にはかなりよかった。負け戦のままでは終わらない、次の一歩は、新たなる希望。12月にまたグリソムギャングで小中監督と飲み会、じゃない、上映会があるので、その時までに聞きたい事をまとめておこうっと。
久しぶりの休み、気になっていた床屋さんにも行けたし、酒のつまみも自分で作って充実した1日になりました。
明日からまた仕事がんばれそうです。
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