日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「星空のむこうの国」

星空のむこうの国 星空のむこうの国 [VHS]


「星空のむこうの国」という映画。
1986年版と2021年版があります。監督は両方とも小中和哉監督。2021年版はセルフリメイクになります。

86年版は小中監督の商業映画第1回監督作品。当時出資者でもある池袋の映画館文芸坐で観て以来私の中でベストワン殿堂入りの作品です。
その作品を自らリメイクしたのが2021版で、主演は秋田汐梨ちゃん、鈴鹿央士くん。鈴鹿くんは22年秋のフジテレビのドラマ「silent」の湊斗くんを彷彿とさせる高校生を好演しています。

以下は86版のストーリー。
11月、シリウス座流星群がまもなく降り注ぐ頃、高校生の昭雄(86版神田裕司さん/21版鈴鹿央士くん)は、交通事故で頭を強く打ってからというもの、一週間の間、何かを訴えるかのような眼差しで見つめる少女(86版有森也実さん/21版秋田汐梨ちゃん)の夢を、毎晩のように見るようになる。ある日、夢に見た少女を電車(21版ではバス)の車窓から見かけた昭雄は駅のホームで彼女を捕まえる。振り向いた少女は昭雄に抱きつき涙を流すが、降車客にまぎれていなくなってしまう。

昭雄が帰宅してみると、部屋には自分の遺影が置かれていた。なぜか彼は一週間前の事故で死亡し、葬儀が行われていたことになっていた。わけも分からぬまま、昭雄は親友の尾崎を見つけて声をかける。驚愕した尾崎は、この世界が、昭雄が元々いた世界とは異なるパラレルワールドであると推理する。そしてこの世界では、夢の中の少女が理沙という名前であり、この世界の死んだ昭雄のガールフレンドだったことを知る。昭雄は理沙の入院する病院を訪ねる。ふたりが生前シリウス流星群を見ようと約束していたことを知った昭雄は、理沙を病院から連れ出し彼女の夢を叶える。

その翌朝、理沙は昭雄と尾崎の会話を耳にし、昭雄が自分の愛した昭雄とは別の人間だと悟る。彼女の容態は悪化し、かけつけた昭雄やクラスメイトたちの見守るなか息をひきとる。すると、昭雄の姿も消えた。目を覚ますと昭雄は病院で治療を受けていた。交通事故を起こした日に戻っていたのだ。病院の待合室で、昭雄がシリウス座流星群を特集した雑誌を読んでいると、弟の見舞いに来た理沙に「星がお好きなんですか?」と声をかけられる。それが二人の初めての出会いだった…。
SFテイスト、パラレルワールドものの”ボーイミーツガール”です。

今日、横浜の小さな映画館、シネマ・ノヴェチェントで小中和哉監督特集をやるとの情報を入手、86版と21版を同時に観れる、しかもその後監督と有森也実ちゃんのトークショー、サイン会、写真撮影とのことで「星空ー」ファンとして行かないわけにまいりません。

86版は映画、ビデオ、DVDとおそらく100回は見ており、セリフ、カット割り、音楽のタイミングすべて覚えています。21版は、公開時に観て昨年Amazon PRIMEで配信版を購入(ソフト化はされていない)以来10回以上観ています。
後半の質問コーナーでどうしても聞きたかったことを有森さんにぶつけました。

86版で理沙を演じた有森さんは、21版で理沙の母親を演じています。
86版の理沙の台詞を2つ、21版で有森さんが台詞として言っています。
ひとつは「(雨、)星が、見えない…」
もうひとつは「あの星空のむこうから(きっと)…」
この台詞をどんな気持ちで仰っていたのか、と。
有森さんの答えは、
「理沙の気持ちになっていました」と。
そうなんです。
冒頭、昭雄の家の前をフラフラ歩く理沙(秋田汐梨ちゃん)を主治医の上田医師と一緒に連れ戻そうとする母(有森さん)と、途中、星を見に行こうと昭雄と一緒に逃げる理沙を連れ戻そうとする母(有森さん)を観て、
「理沙の気持ちわかってあげてよー、理沙だったじゃん!」と現実と虚構が入り混じった気持ちでしたが、この2つの台詞の演技を観た時、「あぁやっぱり有森さんは理沙だった!!」と感涙。
(観てない人はわかんないですねすいません)

有森さんの気持ちが聞けて本当に良かったです。



21版を見て以来、12年前、小中監督がリメイクしたいと言ってた「星空のむこうの国」に反対してしまったことを直接謝りたいと思っていて、やっと謝ることができて良かったです。
21版も傑作です。ぜひ観てほしいです。

86版はDVDは既に廃盤。21版はアマプラで観れます(セルorレンタル)↓

トークショーの内容に少し触れていますが、本来はsnsに書かないように言われました。不都合あるようであれば修正いたします。

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