昨日twitterで番組を知り、カミサンにそっこー録画をおねがいしていたものを観ました。twitterは、映画関係の人がメインなのですが、初めて役に立ちましたわ。
内容は、最近映画がフィルムからデジタルに移行しているということ。DCP(デジタル・シネマ・パッケージ)での配給は、フィルムに比べて安く取り扱いも簡単。しかしDCP上映の為の機材を新たに導入するとなると、1,000万近い設備投資が必要になります。地方で細々と映画館を営んでいる館主には重い負担となり、どんどんと廃業に追い込まれています。
そういえば最近はシネコンばかりで街の映画館は次々となくなっています。今後配給会社はフィルムからDCPの配給に変わっていく。これは時代の流れではあるのですが、映画ってやっぱフィルムだよなっていうのはノスタルジーなのか…。
例えば200館の映画館で全国公開するとなると、プリント代が20万×200=4000万かかる。デジタルだったら、コピーしたHDDだけだからこの何十分の1の金額でできる。撮影する方もフィルム代は馬鹿にならないからデジタル撮影をする。特殊効果や3D化も容易ときては、デジタル化の波は押さえきれない。しかしながら、小屋の方は大変。上映の為にいままで使ってきた映写機は使えない。とはいえDCP用の映写機は買えない。
今から10年くらい前、イマジカで某映画の試写に行った時、イマジカ社内を見学をさせて頂きましたが、その頃からもうデジタル化は始まってましたね。ジブリと専用回線を使ってやりとりしているって言ってました。
「ニューシネマパラダイス」で、上映中に隣街の映画館から次のフィルムを自転車で運ぶシーンがありました。小中監督が初めての商業映画「星空のむこうの国」を撮影していた時、何度もNGを出す関くんに本気で怒ったという逸話では、耳元でなるフィルムの音がお金の音に聞こえたと言ってましたっけ。大切なフィルムを使い、人から人へ大切に運ばれ、みんなを楽しませる。TVドラマも最近はビデオ撮りばかり。昔のフィルム撮りのドラマ好きだったんだけどなぁ。
これも時代の流れ。仕方ないことだけど、フィルム上映もできる環境はいつまでも残してほしいなと思います。そーじゃないなら、すべてのフィルムをDVD(Blu-ray)にして欲しい。
NHKhpで全内容がTEXT化されていました。是非ご覧ください。「クローズアップ現代/フィルム映画の灯を守りたい〜デジタル化の嵐の中で〜」↓
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3206_all.html