日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

倒産2題

 最近見ないなーと思ってたら倒産してたって話2つ。
 ひとつは、豆腐の引き売りをしていた「築地 野口屋」。運営会社は、(株)ターベルモーノ。リヤカーに幟旗たてておにーちゃんが売ってた奴。一時は会社の近くでも見かけたほどいろんなところに出没していて、気にはなっていたけど、ついぞ買う事はなかった。あれ、湯葉820円、豆腐350円、油揚280円で、しかも、商品はすべて売り子の買い取りだったらしい。昨年末の12月19日に倒産してました。
 豆腐ラッパを吹きながらの昔ながらのスタイル。しかも売り歩いているのが、若くてたまにイケメンがいたりするから、「今の世の中でもこういう商売が成り立つんだ」と温かい目で見てたけど、実態は地獄だったらしい。売り子(社内では”引き士”と呼ばれていた)が扱う商品はすべて買い取り。引き士の家の冷蔵庫には売れ残った大豆製品でいっぱい…。いくらなんでも酷いと思うけど、豆腐なんて生ものだから普通の街の豆腐屋さんだって、売れ残ったら食べちゃうか廃棄するかしかない。雨の日は売上が落ちるだろうとか、夏の暑い日はたくさん売れるだろうとか、考えて作ってる(はず)。そういった知恵もなく、仕入れて売れ残ったとしても自己責任で、それで会社を訴えるってのも正直どうかと思う。
 もっともそういった知恵を授けずに単に売り子として雇っていたとすれば、やっぱ会社側にも責任の一端はある。初心者に対して甘い事をいって、使い捨てるような事をするからこういう事になる。昔だったら「背中で教える」とか「師匠の技術は教わるもんじゃなくて盗むもの」みたいなこともあったでしょうが、たかが売り子でそんな事もしないでしょうし、そもそもそんな気概を持って仕事をしている人なんて、皆無とは言わないまでも、昔に比べれば少なくなっているような気がします。
 豆腐売りたいなら、街の豆腐屋に就職し一から修行する方がよっぽどよいのでは?


 もうひとつ、「おたる寿司」。回転寿司屋さんですね。運営会社は(株)おたるコーポレーション。回転寿司2ヶ月に1回位はいくんだけど、最近は、くら寿司」しか行ってなかったからなぁ。「おたる寿司」って、全品105円ではないんだけど、くら寿司に比べると美味しかったのに残念。回転寿司は、「くら寿司」「スシロー」「かっぱ寿司」が3強ってところですかね。「元気寿司」ってのも結構店舗ある。しかし、105円ではなかなか利益を出すのは難しいのは確か。大きな設備投資と人件費の徹底的な削減、しかし提供するものの質を落としたらあっという間に客足は離れる。難しい業界。
 これもねぇ、本当に寿司屋になりたいならちゃんと修行して腕を磨いて上客を捕まえた頃に独立するっていうのがよい。
 
 会社を経営するのって本当に大変なことだと思う。でもね、本当にお客さんの事を思って、社員の事を思って、経営すれば少なくとも経営者の身の丈に合った優良な経営をする事はできる。結局、破産したり事件事故を起こす会社が後を絶たないのは、口先ばかりの経営理念で本当の顧客満足従業員満足を考えていない経営者だということ。言い方は悪いかもしれないけど、淘汰されて当然かもしれません。