この連休、古い東宝特撮映画を観てます。
「宇宙大戦争」、舞台は1965年ですから、制作年のわずか6年先。舞台でさえ今から50年前。人類初の月面着陸が1969年ですから、その10年前に月面での宇宙人との戦争を描いているというのは驚きです。
この映画怪獣は出てきませんので、他の東宝特撮に比べればマイナーな作品ですが、制作年を考えるとこのセンスはなかなよい。確かに古さは否めませんが、これぞ東宝の描いた未来って感じ。それに比べて、昨日観た「惑星大戦争」の酷さといったら…。
突然UFO空の攻撃を受ける宇宙ステーション。その後鉄橋やタンカーが浮かび上がるという事件が世界各地で頻発する。その対策会議に出席していた科学者が遊星ナタールの宇宙人に"インプラント"されて、妨害工作を始める。敵の前線基地が月に有ることを知った地球人は、2台の宇宙艇スキッフ号で敵基地殲滅に向かう、という話。
光学合成のレーザービーム飛び交うUFOとの宇宙戦。科学者(池部良と安西郷子)のラブロマンスありと、たかが90分の中にてんこ盛りの内容だからダレずに観れます。
安西郷子の綺麗な事といったら!この頃の東宝の女優さんは本当にキレイ。
伊福部昭の音楽も場面を盛り上げます。1954年の「ゴジラ」で使われた「フリゲートマーチ」が編曲された「宇宙大戦争マーチ」の中、敵UFOとの闘いはいやが上にも血沸き肉躍る。
ゴジラ映画も良いけど、こういう大人向けのSF特撮なかなか良いです。
あ、勿論今の作品と比べちゃ駄目です。CGのない中よく作ったなぁっというノスタルジーも込めて、お勧めです。
- 出版社/メーカー: 東宝
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