本などの文章を読む際に、声に出さずに黙読していても頭の中で文章を読み上げる「声」が聞こえる、という人が8割以上を占めていることが調査から明らかになったとネットで話題になってました。
調査を行ったニューヨーク大学のRuvanee Vilhaue氏によれば、Yahoo Answersには読書中に聞こえる声についての質問が2006年から2014年の間に24件投稿されていて、合計で136の回答が寄せられていたとのこと。Vilhaue氏がすべての質問と回答を分析したところ、82.5%のユーザーが「読書中に内なる声が聞こえる」と主張していることが判明しました。10.6%のユーザーは「内なる声は聞こえない」と反論していて、声が聞こえると回答したユーザーのうち13%は、本の内容にどれだけ興味を持っているかなどの要因によって声が聞こえる時と聞こえない時があると回答していたそうです。
そういえば、声、聞こえるわ…。
今、北森鴻の「狐罠」を読んでるんだけど、主人公宇佐美陶子の声はメーテル(池田昌子さん)の声で再生されてる。物語の中で別シリーズの<ビアバー・香菜里屋>が出てきますが、マスターの声は落ち着ているけど透明感のあるアルト。
陶子に贋作をつかませる橘薫堂の橘 秀曳は、中尾彬?国立博物館の主任研究員、戸田は森永卓郎。そんな感じ。
ノンフィクションとかだと、一番多いのは石坂浩二の声で再現されることが多いかな。アニメや映画になったものでそれを先に観ていたりすると、どうしてもその声で再現されます。では必ず声が聞こえるかというとそういうわけでもなく、どうしても声が聞こえない物語もあります。そういうお話は、なかなか頭に入ってこない。
結局脳内で映画やアニメ作ってる感じ。だから、好きな作品が映像化されても100%満足のいく作品にならないのは、脚本のせいばかりではなく、俳優さんや声優さんが原作を読んだ時のイメージと異なるからなんですよね。そりゃあ、予算もスケジュールも関係ない脳内映画に軍配が上がるのは当然。だらかやっぱりいったん切り離して考えないといけないと思います。