今日は常盤公園弓道場で遠的の練習をしてきました。
一般的な弓道が、28m先36cmの的を狙う近的というのに対して、60m先の100cmの的を狙う競技。距離が倍で、的の大きさが3倍なんだから当たりやすいじゃん、と思うのは、おそらく理論上は正しいんでしょうけどそうは問屋が卸さない。近的とはまた違った難しさがあったりします。
とはいえ、遠的競技結構好きです。
飛び道具としての弓道は、戦場においてはロングレンジで後方支援をする武器なわけで、ライフルのように一つの的を狙うというより、多数の雑兵の射手によって弾幕を張るというのがおそらく主たる使い方だったと思いますが、弓の名手と呼ばれる人は、すっごく遠いところにいる敵をまさに的確に狙い撃ちができたにちがいありません。有名な那須与一ってそういう人だったんでしょう。
遠いところにあるものを射抜く弓だからこそ、より遠い的を狙いちゃんとあてるのって弓のあり方として正しいと思います。
という理屈はともかく、近的だとすぐに結果が出ますけど、遠的は弦を離した後、矢がぴゅーんって飛んでくのが気持ちいいっていうのが、遠的が好きな理由だったりします。中らないけど(^_^;)。
スキーの後の飲み会を"アフタースキー"と言ったりしますが、3時間の遠的練習の後、6時間の”アフター弓道”。時間的にいったらどっちがメインかわかりません(^_^;)。
弓道の話題を心おきなくできるというのはやっぱり楽しい。また弓だけの繋がりの人と弓以外の話をするのもこれまた面白い。自分の弓とのかかわり、歴史だけでなく弓との付き合い方、想いは百人百様。どれが正しいなんてないし、どれも正しい。弓道人口って12万6千人(登録者数)いて、更に弓道人口が愛知に続いて全国で2番目という神奈川。だから弓をやってる人は多いけど、お知り合いになって思いを共有しながら一緒に的前に立てるっていうのは貴重です。
会社だけの人生なんて面白くない。
定年退職して会社だけでの繋がりしかなかった人は、一気に友人関係が断ち切られて、何をやってよいかわからなくなる、とかいわれますけど、人生って会社だけじゃないし、いろいろなコミュニティに自ら飛び込んでいって、そこでの居場所を確保することも一方で大切なことだと思います。勿論家庭も同じで、仕事人間で家庭を振り返らなかった人がいきなり定年になった途端に家事なんてするから奥さんに疎ましがられる。
第2第3の人生を考えつつ生活する事って意外と大切。要はそういうことを考える年齢になったってことですけど。
弓もそれ以外でもいろんなところに自分の居場所があるとやっぱ楽しいです。
今後ともよろしくお願いいたしますです、はいm(__)m。