日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「海賊とよばれた男」



 3連休最終日。出光興産創業者をモデルに描かれた日本の石油会社の物語「海賊とよばれた男」を観てきました。
 山崎貴監督最新作、原作/百田尚樹・主演/岡田准一とくると「永遠の0」('13)のトリオ。面白くないわけがありません。

 原作は未読。原作を読んでからみた人の寸評は「ダイジェスト」というのが多い。144分(2時間24分)と長い映画ながら、文庫上下巻900頁超の内容を収めるのは確かに無理があります。恐らく原作を先に読んでいたら、評価的には低かったかもしれませんが、歴史的にも戦前戦中戦後の50年くらいをよくまとめているなという印象でした。

私的には「シンゴジラ」と「ヤマト(TV版ヤマト2)」にも通じるシーンがあったのがにんまり。

 石油メジャーに敵視された国岡商店、米石油輸入ルートを封じられてしまう。そこで唯一保有する巨大タンカー日承丸を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出るが、それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為。英軍艦による撃沈の恐れもあった。国岡鐵造(岡田准一)は船長盛田(堤真一)にそのことを伝え、イランに向かわせることになるが、「行ってくれるか?」という岡田君の言葉に船長は一言、「それが仕事ですから。店主(社長)が行けというならどこへでも行きます」といいます。ゴジラの凍結を目指す「矢口プラン」運用に向けて、異様に手回し良くすべての準備を整えた自衛隊。思わず「ありがとうございます」と礼を言う矢口(長谷川博己)に、財前統合幕僚長國村隼)はさらっと一言。(礼はいりません。仕事ですから。)に通じます。かっちょええ。

 そのあと、ヤマト2のシーン。
 ヤマト2では、太陽系外周艦隊旗艦として地球にに戻る際、新造戦艦アンドロメダが航路を譲れと真正面から迫ってくる。帰還船が優先というルールを頑として譲らない古代と権力を笠に航路を変えないアンドロメダの土方艦長。間一髪で2艦はぶつからずに進行するというシーン。内容は違いますが、手に汗握る同じようなシーンがありました。山崎監督は、私と同学年。宇宙戦艦ヤマトの実写版(SPACE BATTLESHIP ヤマト)も撮ってるし、このシーンは絶対にヤマト2意識したと思うんですよね。

 国岡鐵造って経営者というよりも"親分"という感じ。創業当初よりいくつかの山場がありますが、結果的にいい方向に行ったからよいようなものの、勝算あっての突進というよりも博打に近い。幾多の経営者がこういった博打に沈んでいったかと思うと、運がよかっただけかも…という思いは捨てがたい。

 
 一言でいうと、
 出る杭は打たれる。出過ぎた杭は打たれない。
 という感じ。

 原作読んでからも一回観たいかな。