2016年【米】アントワン・フークア監督
(amazonビデオで鑑賞)
お正月だから、スカッとする映画が観たかったけど、全然スカッとしなかった(^_^;)。
原作は黒澤明監督「七人の侍」を翻案した「荒野の七人」(ジョンスタージェス監督)版のリメイクといった方が正しい。単体で見れば充分西部劇しているし、アクションシーンも力が入っていて面白いのですが、どうしても上滑りで深みがない。133分もあるのに、7人の造形が描き切れていないので、やられた時のショックがあまり感じられない。
悪徳実業家のボーグも確かに悪い奴なんだけど、それにしても手下の軍団が殺されすぎでかわいそう。ガトリング・ガンの圧倒的な強さは、見ていて恐怖を覚えます。単発のリボルバー拳銃とレバーアクションのウィンチェスター銃、ネイティブアメリカン、レッドの弓矢とビリー・ロックスのナイフ、ジャック・ホーンの斧と、装備的には全然かなわないのに勝っちゃうのは、勧善懲悪の王道。
細かいつっこもどころはありますが、正月だしあまり気にせず観る。エルマー・バーンスタインの荒野の七人のテーマが流れるとやっぱいいわー。「七人の侍」にない爽快さを感じます。といいつつ、やっぱり「七人の侍」の方が好き。映画として完璧です。そういうところ、やっぱり日本人としてのアイデンティティを強く感じるし「七人の侍」が日本映画だということに誇りを感じます。
「七人の侍」クライテリオン版blu-rayを年末注文しているので早く観たくなりました。東宝でもblu-ray版出ていますが、米クライテリオンは独自にリマスターされていて本家東宝版よりも評判が良いです。
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