1987年・伊丹十三監督作品。
勿論初見ではありません。劇場でこそ見ていませんが、ビデオで何度も観、DVDも持っています。今回はDVDで何度目か。かなり好きな作品の一つです。
「お葬式」「タンポポ」とヒットを飛ばした伊丹監督が次に題材に選んだのが収税吏の話でした。国税局査察部、の事を通称"マルサ"と呼ぶのを知ったのはこの作品。まだ学生だったし、経済、経営学部でもなかったので、この映画をみるまで国税局と税務署の違いも判らなかった。
ラブホテル経営者・権藤(山崎努)と港町税務署時代から権藤を追うマルサ板倉亮子(宮本信子)を軸に、パチンコ屋(伊東四朗)、お惣菜屋などの脱税を絡めながら、マルサの活動を活写する。
後にも先にもマルサをドラマ化した作品はこれ(と翌年の「マルサの女2」)しかない。それだけ、斬新な題材で、しかも伊丹監督のこだわりが随所に盛り込まれている。伊丹監督著のメイキング「マルサの女日記」や周防正行監督が構成したメイキングビデオ「マルサの女をマルサする」を観ると更に内容がよく分かります。
見ていない人はあまりいないと思いますが、必見です。
ちなみに続けて「マルサの女2」を観ました。
実は個人的には、こちらの方が好きだったりします。予定調和的エンターテイメントの第1作と異なり、余りにも巨大な脱税者に肉薄しつつも後一歩のところで取り逃がしてしまう。あらゆる方法で税金を逃れようとする人間とそれを暴こうとするマルサのまさに頭脳戦。敵が巨大であればあるほどそれは面白いけど、それに勝ってしまうばかりが物語じゃないというのを教えられました。第1作と合わせて見る事をお勧めします。出来れば1→2の順がいいです。
youtubeに全編ありました!すげえ。「マルサの女」
同じく「マルサの女2」
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blu-rayも出てたんですね。買っちゃおうかな。。

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