10年前にDVDを買っていますが、講談社「ゴジラ全映画コレクターズBOX」シリーズで発売され付録目当てで買ってしまいまいた(^_^;)。
以前デアゴスティニでも同様のシリーズ(東宝特撮映画コレクション)が出ていましたが、DVDと小冊子がついていただけ。今回の講談社版は、できる限り当時の宣材を集め付録に付けるのでコレクター心をくすぐります。
・パンフレット
・ポスター(B2)
・東宝スタジオメール
・東宝フォトニュース(B2)
・漫画「マタンゴ」石森章太郎絵
他当時のプレス資料他が復刻されてついています。
次回発売の「ガス人間第1号」のB2半変形ポスター(復刻)や、マタンゴ、ゴジラのクリアファイル2種付。既にDVD持っていてもこれは買っちゃいます。
マタンゴ、強烈な名前なんで、聞いたことのある人も多いはず。本多猪四郎監督/円谷英二特技監督の黄金コンビによる1963年の東宝特撮映画です。
豪華ヨットでクルージングに出かけた7人の若者が、悪天候で難破、鳥も寄り付かない絶海の孤島に漂着。最初は何とか脱出を試みようとするものの食料は底をつき、地生のキノコを食べることに。そのキノコを食べるとどうやら恐ろしいことになるらしい。キノコの名前はマタンゴ。自分たち以前にこの島に漂着した船(放射能調査船らしい)のサンプルルームにあった菌類サンプル。最初は自制していた仲間も飢えの為、一人、またひとりとキノコに手を出し最後は…。
「マタンゴ」は確かにホラー映画なんですが、単に怖いだけでなく、享楽的で退廃的な世の中とマタンゴの森の中とどんな差があるのかというアイロニーに満ちた傑作です。
原作はホジスンの短編『夜の声』。これを原案に福島正美、星新一の2名のSF作家が脚色翻案したもの。制作された1963年は、翌年にアジア初のオリンピックが東京で開催されることになり、日本の威信をかけて国内を大改造していた高度経済成長の時代。いろいろなものを置き去りにしながら、戦後復興に拍車をかけて経済活動に邁進していた。そんな置いてけぼりな状況をこれでいいんだろうかと、SF作家的視点で書かれた作品だと思います。
観ていない人、機会があったら是非。いろんなことが感じられると思います。
あ、マタンゴ初公開時同時上映は加山雄三主演若大将シリーズ第4弾「ハワイの若大将」。両方とも海ものですが明るい若大将と対照的などよーーーんとなる社会派怪奇映画。しかも冒頭は若大将シリーズと遜色ない若者のヨットクルーズ場面から始まるトラップ付きww
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」並みのネガポジ同時上映作品ですww
「マタンゴ」予告編↓
隔週刊 ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(54) 2018年08/07号【雑誌】
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/07/24
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