「ゴジラ伝説」は、1983年に発売されたゴジラBGMをシンセサイザーアレンジした企画アルバムです。その後「ゴジラ伝説II」「同III」とシリーズ化されましたが、私の聞いていたのは、「―II」まで、しかも友達のOくんが買って録音させて頂いたものでした。「―III」が出ていることすら知らず、更に91年に1〜3のBOXCD(これにはボーナストラックあり)が出ていたのも知らず、更に更に同人で「豪快なゴジラ伝説」という4にあたるCDまで出ていたらしい…。
1984年、折しもメカゴジラの逆襲から9年の沈黙を破り新しいゴジラ映画が製作されました。その前年から東宝特撮の旧作がニュープリント上映されたり、ゴジラ復活に向けて色々なイベントがありました。77年の「未知との遭遇」「スターウォーズ」から始まったSF映画ブームで、日本でも「惑星大戦争」(東宝)やら「宇宙からのメッセージ(東映)」が作られましたが、ハリウッドの巨大資本に敵うべくもないチープな作り。そして「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」のヒットで、SFものの方向性は特撮ではなく専らアニメーションになっていきました。
ですが、まだ特撮に希望を持っているオタクはたくさんおりました。そんな中から「そうだ私たちには"ゴジラ"が有るじゃないか」「東宝特撮は確かにハリウッドものには見劣りするけど”センス・オブ・ワンダー”では負けていない!」と声を上げる者がいて、名画座などで上映会を繰り返し行っていたのでした。当時は徐々にビデオデッキが家庭に浸透し始めたとはいうものの、生ビデオテープは1本1000円位、レンタルビデオは1泊2日500円、セルビデオに至っては2万円近くして、今みたいに簡単に旧作を見ることのできる環境ではありませんでした。
そんな中発売された「ゴジラ伝説」は、単にオリジナルサウンドトラックをシンセ化しただけにとどまらず、聞いているだけでワクワクするようなアルバムでした。2からはゴジラ以外の伊福部音楽の中から選曲されて身近感は減ったものの、伊福部昭の一貫した音楽に触れ、俄然興味が湧いて来たのを今でも覚えています。
結局ダビングで済ませていた「ゴジラ伝説」がデジタルリマスター、更に新録音の「ゴジラ伝説IV」を加えたCDボックスが発売されるのを知り心待ちにしていましたが、ついに今日、手元に届きそっこーウォークマンにいれました。
やべえ懐かしい。
いくつかyoutubeに上がってますので、以下リンク。
「ゴジラのテーマ」
これが一番好きかな「怪獣大戦争マーチ」
途中にゴジラとかキングギドラの咆哮が入っていて激アツです。
シンセサウンドって、場合によっては古い感じがするんですが、これは全くそんなことはありませんでした。やっぱ元々の伊福部スコアがしっかりしているからなんでしょうね。
しばらく楽しめそうです。

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