今日は仕事納め。最終日なので出勤している人も少なく、私も最後までバタついていましたが、午後時間休みを取り早退できました。
「特撮のDNA」展は、昨年「特撮のDNA ー『ゴジラ』から『シン・ゴジラ』までー」としてゴジラを中心とした東宝特撮に焦点を当てていましたが、今回は平成ガメラと大映特撮の紹介展でした。
昭和ガメラも決して嫌いじゃないんですけど、ハードSFな平成ガメラ好きなんです。
この展覧会では、撮影時使用した着ぐるみやミニチュア、試作モデルなど、なかなか見ることのできないものが所狭しと展示されています。
見どころは、平成ガメラ3部作それぞれの撮影用着ぐるみ(展示用)、ガメラ2のソルジャーレギオンスーツ、ガメラ3のイリススーツ。「小さき勇者たち~ガメラ」の着ぐるみミニチュアも展示あり。最後のコーナーには大映特撮から、「大魔神」の埴輪体と武神体のひな型がありました。
平成ガメラ第1作(ガメラ 大怪獣空中決戦)が1995年なので、来年30年になる。まだこの頃はCGも高価でなかなか使えなかった。その後だんだん安価になりPCの性能も飛躍的に向上し、CGのSFXを使っていない映画を探すのが大変なくらい。ある意味、平成ガメラが日本特撮映画の最後の華でした。
単なるノスタルジーではなく、ミニチュアを動かし、人が着ぐるみに入る特撮は、CGにはない”味”があります。でも「シンゴジラ」も着ぐるみではなく野村萬斎のモーションキャプチャを使ってCG化しており、今後はそういった形に変化していくのでしょう。
ウレタンフォームで作られた着ぐるみは、加水分解を止めることはできません。技術的にも既にロストテクノロジーになりつつある特撮のプロップを見る最後のチャンス。
手作りの特撮を肌で感じる「特撮のDNA」展は今後もできる限り続けて欲しいなぁと思います。
会期は12月13日から1月26日まで。前回と同じ東京・蒲田の日本工学院専門学校 ギャラリー鴻。
興味のある人も少し知ってる程度の人も是非会場に足を運んでほしいものです。
今回は図録入手できましたが、一般書店でも入手できるそう。

- 作者:HASH(0x5568ec632668)
- 出版社/メーカー: アルファベータブックス
- 発売日: 2020/01/27
- メディア: 大型本