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「MM9―destruction―」

MM9―destruction― (創元SF文庫)
山本 弘著・創元SF文庫
MM9シリーズ最終巻。前巻「―invasion― 」の直接の続きです。
 地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する世界。前巻でスカイツリー、皇居での戦いの後、辛くも怪獣を倒したヒメと一騎、亜紀子、一騎の母悠里の4人は茨城県の神社に護送されてしまう。過去から日本は怪獣に守られていた。その中心にある神社で人身御供として古代の神に仕える巫女ひかるとともに、宇宙からくる怪獣を迎え撃つ。

 怪獣ものといえば特撮もので、小説でなんて面白いのと半信半疑で読み始めたこのシリーズですが、いやいや、逆にこれって映像ではなかなか観れない作品です。ヒメは水着で怪獣と戦うし、スカイツリーを倒すのは小説としてでも許可が下りないらしい。
 今回は沢山の怪獣を地球怪獣軍団と戦う"怪獣総進撃"か"地上最大の決戦"かという大絵巻が繰り広げられる。出てくる怪獣もウルトラやゴジラ映画を見たことのある人は「あぁあれがモチーフね」となんとなくわかる(とはいえ、具体的な造形は異なる)のも面白い。
 「シンゴジラ」ほど固い展開でもなく、とはいえ砕けすぎている訳でもない。ちゃんと怪獣が地球を襲う理由、それを守護する地球怪獣の歴史的背景などもちゃんと描かれています。「ウルトラマンA」でヒッポリト星人の罠に掛かりウルトラ5兄弟がブロンズ像にされる回がありますが、まさにその場面を彷彿とさせるシーンも。

 そして最後20ページ。
 少女型怪獣のヒメと心を通わした少年、一騎との心の交感が胸を打ちます。

 怪獣映画やウルトラ好きは勿論、怪獣ものなんて…と仰る方にもMM9シリーズお勧めです。

MM9―destruction― (創元SF文庫)

MM9―destruction― (創元SF文庫)


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