突然の訃報で驚きでした。
今月10日に亡くなっていたとの事。
1965年のデビュー以来、たくさんの映画、TVに出ていらっしゃいましたが、私的にはテレビ朝日の「浮浪雲」が一番好きでした。
時代劇なのに、かめ(桃井かおり)が庭の花壇のチューリップにプラスチック製のじょうろで水をあげたりして、何とも奇妙なドラマでしたが、髷も結わず、女物の着物を付けて女が通ると「おねえちゃんあちきと遊ばない?」と見境なく声をかける遊び人を装いつつ、実は剣の達人で雲が声をかけると東海道の雲助が集まるという魅力がある。
渡哲也が演じるからこそ魅力的な雲だった。その後TBSでビートたけしが雲を演じたものの、渡版の劣化版という印象でいまいちおもしろくなかった。かめが大原麗子なところが唯一好きでしたけど。
西部警察の大門警部はあまりにも有名ですが、「太陽にほえろ!」で石原裕次郎が病気で戦列を離れた時に1係のボス代理として着任した橘兵庫警部も好きでした。
画面の外でも、石原プロモーションの2代目社長、”石原軍団”の要として”渡哲也”を演じ続けてきたのかなと思います。
その石原プロモ―ション来年1月に58年の歴史に幕を閉じる。
また昭和の名優がひとり逝ってしまいました。
享年78。残念です。