2014年・李闘士男監督
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原作は眉村卓の短編「名残の雪」。1977年、NHK少年ドラマシリーズの一篇「幕末未来人」としてはじめてドラマ化、その後1994年フジテレビボクたちのドラマシリーズの一篇「幕末高校生」として2回目のドラマ化をされています。
この映画は、どちらかといえばフジテレビ版をベースに映画化されています。NHK版の印象が強く、94年版はほとんど見ていません。最初のドラマから37年、2回目のドラマからも20年経っており、それぞれ別の世代が対象となっていますが、個人的に「幕末未来人」の印象が強く、かつ94年版は、SFものというよりもコメディ要素が強く、いまいち好きになれませんでした。しかもNHK版は高校生2人がタイムスリップするのに対して、後2作は先生もタイムスリップする。作り的にはNHK版が最もサスペンス色が強い。
お話しは、高校生3人(柄本時生・川口春奈・千葉雄大))と担任教師(石原さとみ)が幕末にタイプスリップする。本来なら、西郷に書状を送り、話し合いによって無血開城を目指す勝海舟(玉木宏)。その書状が幕府の主戦派に邪魔をされて西郷に渡らない。このままでは江戸は火の海になる。勝海舟と西郷隆盛の江戸無血開城をいかにして成功させるか、というもの。
過去にタイムスリップして過去の歴史が変わりそうになるのを止める、というのは、古くからSFのテーマになっていて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が最も有名で、日本でも「仁-JINー」や「戦国自衛隊」をはじめ多くの作品が作られています。
今回の映画版は、スマホアプリで偶然にタイムスリップし、しかも帰りの時間もわかるという何ともお手軽なもの。この軽さは時代なんでしょうねぇ。